八重洲セムクリニック | 新型出生前診断(NIPT)、がん治療(IPT療法)

IPT療法

IPTとは

IPTとは

Donato療法と言われていたもので、約85年ほど前にメキシコの軍医Donato Perez Garcia ,Sr.(1896-1971)によってDonato療法として始められたものです。

最初は栄養補給とヒ素による梅毒治療が主でしたが、米国で息子のDonato Perez Garcia Belon, Jr.(1930-2000)とカナダ人Dr. Steven G Ayreによって研究、論文発表がなされ、世界に広がっていきました。
現在、孫のDonato Perez Garciaによって継承され、癌治療や難治性感染症等の治療に利用されています。

インシュリンを使用することにより、がん細胞の薬剤透過性を高めるため、また細胞増殖のS期(DNA合成期)の数を増やす働きのため、抗がん剤を少量でも有効にきかせることができます。頻回に投与でき、寝ている癌が目覚めて分裂し始めてもすぐ殺すことができるし、多種類の癌細胞が含まれていても複数の抗がん剤を使うことができるので、効く確率も上がります。

IPT治療法の流れ

  1. 治療方法と抗癌剤決定の為、今までの治療経過がわかる資料、紹介状、レントゲン写真、検査データ等をできるだけ持参し、カウンセリングに来ていただきます。
  2. 治療開始が決まれば効果判定に必要な為、当院で採血、CT、レントゲン、PET検査等受けていただき、注射開始日を決め、スタートします。外来で治療できるので、朝食をとらずに軽食をもって来院します。
  3. 血糖を測定、インシュリン量を計算して注射し、点滴を開始します。therapeutic momentと言われるところで、少量の抗癌剤を何種類か注射します。糖分の入った抗癌作用のあるその他の薬剤を入れてある点滴を開始し、朝食を食べて、点滴が終了したら血糖を測定します。問題がないことを確認し、帰っていただきます。

    何の抗癌剤の副作用のつらさもなく、帰宅できます。病状にもよりますが、原則として最初は週2回注射し、3週間計6回打ち、以後は週1回注射し続け、2ヶ月前後で効果判定し、同じ抗癌剤で継続するかを検討します。初期で癌が消え、腫瘍マーカーが正常になればやめます。また末期癌で、癌が消えず大きさが抑えられ、腫瘍マーカーも抑えられた共存状態の場合は週1回を継続し、経過良好の場合は注射の間隔を延ばして継続していきます。

IPTと抗がん剤の組合せ療法

なぜ抗癌剤がきかないのでしょうか。
抗癌剤は細胞分裂しているときに効き、増殖させないようにするのです。ところが、癌細胞は全部分裂しているのではなく、約15%ぐらいしか活発に分裂していないので、この癌細胞は死滅するのですが、他の寝ている癌細胞は影響を受けません。
抗癌剤は副作用が強いので、活発に増殖している正常細胞もダメージを受け、正常細胞が回復するまで使えないので、その間、残りの癌細胞が増殖し、なかなか根絶できないのです。また、癌細胞は1種類ではなく、多種類あり、容易にその性質をかえ、不均一性のため薬剤耐性ができ、効きにくいのです。
たとえ有効であっても、骨髄抑制が起こり、白血球減少で感染症になったり、血小板が減り、出血傾向が出たりして、仕方なく辞めざるを得ません。

これらの問題を克服するのが、『IPTと抗がん剤の組合せ療法』です。
有効にインシュリンを使用することにより細胞透過性を高めて、低用量抗がん剤を複数組み合わせることにより、副作用を少なくでき、末期癌でも楽に日常生活を癌と共存しながら、普通に暮らせる治療法です。