ボトックスはシワに効果があるとして近年人気の美容皮膚治療です。
でも、ボトックスと言うと❝毒❞というイメージがどうしてもありますよね、実際のところはどうなのでしょうか。 このコラムでは妊娠中のボトックス治療の胎児への影響や覚えておくべきポイントについて紹介していきます。
「ボトックス=毒」は誤り
ボトックス注射と言うと、どうしても「毒を注射する」と捉える方も多く、妊娠時に治療をすることの影響を心配される方がいらっしゃいます。
ボトックスはボツリヌストキシン製剤の商標登録名です。 ボツリヌス毒から毒性を除去した成分を注射することで筋肉の動きを抑制し、シワを改善するなどの効果があります。 副作用が出る場合がありますが、医療で利用されるものは毒性はなく濃度も薄いので安全で信頼性が高いといわれています。
しかしながら、下記の場合には適用外と薬剤の取り扱い説明書にも記載があります。
・妊婦または妊娠している可能性のある方、および授乳中の方 ・妊娠する可能性のある方妊娠中のボトックス治療は胎児に影響する?
ボトックス治療が胎児へ影響するかどうかについては、今現在科学的に証明されていません。 ボトックスの分子は胎盤を通過できるほどのサイズではないため、理論上問題はありませんが、科学的に影響が無いことが証明されていないことから、「影響する可能性がゼロではない」というのが通説のようです。
妊娠中のボトックス治療は可能?
上記のことから、理論上問題がなくともリスクヘッジの観点で、妊娠する可能性がある場合、妊娠している可能性がある場合、妊娠中や授乳中のボトックス治療は行わないとしているクリニックが殆どのようです。
これから妊活をするという場合には事前にボトックス治療を終了し、終了後2~3ヶ月おいて妊活を開始すると安心ですね。他にも注意したほうが良い治療や施術は
今回はボトックス注射を例に紹介しましたが、実はヒアルロン酸注射などの美容医療の施術も同じように 対応しないクリニックが殆どです。
ポイントとしては、何かが起こった場合に施術や薬剤がどのように影響したか調べることが出来ないため、 侵襲性(※1)のある施術は行わないのがセオリーだということです。 ※1 侵襲性とは・・・生体の内部環境の恒常性を乱す可能性がある刺激を全般的に言います。投薬・注射・手術などの医療行為だけではなく、外傷・骨折・感染症なども含まれます。
美容医療に限らず、カラーリング、まつげパーマなども妊婦には行わないサロンは以外に多いですし、 日常的に使用する化粧品についても、ビタミンA(一般的にはレチノール)を含んだ商品などは 実は多く接種すると胎児の催奇形性のリスクがあります。 (ビタミンAは一昔前に肝油の摂りすぎが話題になったりもしましたね。)
吸収はされ難いとされていますが、気になる方はビタミンAを使用しない妊婦向けの化粧品なども商品化されて いますので試してみてもいいかもしれません。
妊娠は病気ではありませんが、通常の病気よりもリスクが高い状態ですから、妊娠が分かったら まずは、体に刺激を与えることを減らしていきましょう。 それによって心配事が少しでも解消されることで健やかなマタニティライフにつながっていきます。
安心して出産するための新型出生前診断(NIPT)という選択肢
■妊娠中のリスク管理には出生前診断が有効です
妊娠すると心身が変化をはじめ、妊婦さんとお腹の赤ちゃんは様々な要因から病気になるリスクが高くなります。出生前診断は妊娠管理の上で有益な情報源となります。
胎児に異常が見受けられる場合には早期に準備ができますし、流産しやすいなどの特徴が見られる場合は個別の対応をすることが可能になります。
早期の発見には、出生前診断の中でも採血のみで高精度の検査が可能なNIPT(新型出生前診断)がおすすめです。
■八重洲セムクリニック(東京)・奥野NIPTセンター(大阪 奥野病院横)のNIPTはこちら(新型出生前診断)
八重洲セムクリニックと奥野NIPTセンターの特徴、他院との違いについては「当センターが選ばれる理由」で解説しています。こちらも是非ご確認ください。
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