母体血清マーカーテストとは?一体どんな検査?

母体血清マーカーテストという言葉をご存知でしょうか。母体血清マーカーテストとは、出生前診断のひとつで、検査方法が他の出生前診断に比べると簡単な点が特徴として挙げられます。

母体血清マーカーテストとは、どのような検査で、具体的に何を知ることができるのでしょうか。今回は母体血清マーカーテストについて検査の内容や費用などをご紹介していきます。

母体血清マーカーテストとは?何が分かる?

母体血清マーカーテストとは、お腹の赤ちゃんに染色体異常がないかを調べる検査です。大まかな流れで説明すると、母体の血液をほんの少しだけ採血し、その血液中の成分の濃度を調べることで、異常がないかどうかを知ることができます。母体血清マーカーテストでは、以下の3つの病気の可能性を調べることが可能です。

21トリソミー

これはダウン症に見られる染色体異常で、22対ある常染色体のうち21番目の染色体が通常2本のところ1本多いのが特徴です。

18トリソミー

こちらはエドワーズ症候群に見られる染色体異常であり、18番目の染色体が1本多いのが特徴です。

開放性神経管奇形

以上が、母体血清マーカーテストで知ることができる染色体異常による症状です。

母体血清マーカーテストを受ける時期とは?費用は?

母体血清マーカーテストは妊娠中期である妊娠15週から20週頃に受けることができます。母体血清マーカーテストが陽性だった場合は、さらに羊水検査や絨毛検査などを受けて、結果を確定させるという方もいます。

確定診断を受けられる妊娠周期も確認しておくと、母体血清マーカーテストを受けるタイミングをスムーズに決めることができるでしょう。気になった方はぜひ医師に前もって確認しておいてください。

また、稀ではありますが、妊娠初期でも受けることができる「初期母体血清マーカーテスト」という検査を実施している病院や施設も存在します。母体血清マーカーテストを受ける際の費用は病院によって変わりますが、保険が適用されないため約1万円から2万円がかかります。

母体血清マーカーテストの注意点とは?

母体血清マーカーテストは比較的お財布に優しく、母体の採血だけという点で、母子ともに少ない負担でできる出生前診断です。

母体血清マーカーテストでは採血した血液の成分値を調べ、日本人の血液成分基準値・年齢・妊娠週数・体重・インスリン依存性・糖尿病の有無などから、胎児の染色体異常発症確率を出します。

この結果は絶対その通りになるというわけではなく、可能性の確率を見る「スクリーニング検査」ですので、陽性が出たとしても、必ずお子さんに染色体異常があるとは言い切れないのです。

母体血清マーカーテストの検査精度は約80%ですが、染色体異常がなくても陽性が出る確率は約5%あるといわれていますので、陽性的中率は高くはないということを理解しておきましょう。

確定した判定を受けたい方は、母体血清マーカーテストを受けた後に、羊水検査や絨毛検査などを受ける必要があります。

母体血清マーカーテスト以外にも、同じ母体採血で胎児の染色体異常を調べられる「新型出生前診断」、別名「NIPT」という検査方法があり、この検査の方が母体血清マーカーテストよりも高い精度で染色体異常を検出することができるため、大変優れた検査です。

新型出生前診断「Verifi」とは

八重洲セムクリニックと奥野病院では出生前診断先進国であるアメリカの大手医療企業検査機関、illumina社による新型出生前診断のVerifiを採用しています。

Verifiは他の出生前診断と違い、年齢制限が設けられていないのが大きな特徴といえるでしょう。Verifiには3種類あり、「Verifi」と「Verifi Plus」、「Verifi Plus+微小欠失検査」があります。

「Verifi」は妊娠10週から受けることができ、13、18、21番染色体の異常検査が可能です。また、従来の検査では教えてもらえなかった胎児の性別についても知ることができます。

費用は総額215,600円(税込)で、比較的出生前診断の中ではリーズナブルな検査といえるでしょう。検査方法も母体の簡単な採血だけですので、一度の来院で済み、負担の少ない点でも安心で母子ともにやさしい検査となっています。

「Verifi Plus」の費用は「Verifi」より少しお高めの総額242,000円(税込)となっていますが、1番から22番までの常染色体および性染色体の全ての染色体を検査することができます。また、「Verifi Plus」に微小欠失検査を追加することにより、5つの欠失症候群の判定も可能です。(総額税込253,000円)

特に出産に関して、全ての懸念を払しょくしておきたい方はこちらの「Verifi Plus+微小欠失検査」が良いでしょう。※費用は2022年12月時点の費用です。費用は変更となる可能性もあるため、詳細は医療機関までお問い合わせください。

「Verifi」「Verifi Plus」「Verifi Plus+微小欠失検査」ともに、検査で陽性が出た際に羊水検査を無料で受けることが可能です。

まだ日本で普及していない検査を提供している医師に対してご不安を抱かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、八重洲セムクリニックと奥野病院の担当産婦人科医は出生前診断40年以上の経歴を持っており、高い技術力を誇っています。

また英国にある医療検査機関に情報交換や技術連携の強化のために、定期的な訪問を院長自らが行っています。

出生前診断をお考えの方は、ぜひこの機会に新型出生前診断「「Verifi」「Verifi Plus」「Verifi Plus+微小欠失検査」をご検討しみてはいかがでしょうか。

東京・大阪でNIPTを受診するならこちら

産婦人科医のNIPT予約センター(八重洲セムクリニック[東京]奥野NIPTセンター[大阪 奥野病院横])は、総検査数10,000件を超える豊富な検査実績と充実したアフターサポートにより多く方に選ばれています。

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2016年に日本で初めて無認可施設としてNIPTを提供し、日本国内の医療機関でNIPT総検査数10,000件を超える実績をもつ専門医療機関です。

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10,000件のカウンセリングを通して妊婦さん一人一人と向き合ってきた、出生前診断歴45年を超える産婦人科医かつ国際出生前診断学会の会員である医師が検査を担当します。

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