新型出生前診断を受けることができる時期と、時期を気にせず受けられる新型出生前診断

今回は、母体から採血するだけで胎児の染色体異常などの可能性を出生前に調べることができる新型出生前診断(NIPT)を受けることができる時期について解説するとともに、時期を気にせず受けることができる新型出生前診断“Verifi”“Verifi Plus”についてもご紹介します。

新型出生前診断を受けられる時期

そもそも新型出生前診断とはどういうものなのかと言いますと、母体から血液を採取して含まれている成分を調べることで、胎児に「21トリソミー(ダウン症候群)」「18トリソミー(エドワード症候群)」「13トリソミー(パトー症候群)」といった3種類の染色体異常の可能性がないかどうかを調べることができる検査です。

従来行われてきた母体血清マーカーテストなどの血液による出生前診断と比べて、感度や特異度からみる検査の精度がきわめて高いため「新型」の名がついて区別されています。

たとえば母体血清マーカーテストの感度や特異度は80~86%程度と言われていますが、2013年より日本でも提供が開始されたシーケノム社の「MaterniT21 plus」という新型出生前診断では感度や特異度の精度が99%に向上しています(21トリソミーの場合)。

高齢出産の妊婦が増加したことや精度が向上したことなどもあり、近年日本でもこの新型出生前診断の受検を希望する妊婦が増えています。

しかしながら、妊娠が進むにつれて母体の血液中に含まれる胎児由来の遺伝子が減少し検査の精度が低下してしまう可能性があることなどから、受けることができる時期は「妊娠10~18週」とされています。

時期はクリアしても他の条件で新型出生前診断を受けられないケースがある

妊娠前や妊娠初期に新型出生前診断のことを知って「ぜひ受けよう」と思っていても、必ずしも希望すれば受けられるというわけではありませんので注意が必要です。

新型出生前診断を受けるためには妊娠10~18週という時期以外にも、

・出産予定日時点で妊婦が35歳以上であること
・妊婦または配偶者に何らかの染色体異常が見られること
・過去に染色体異常の胎児の妊娠または出産経験があること

といった条件を満たさなければ受けられないケースがほとんどです。

また、希望者に対して検査を受けることができる病院などの施設もまだまだ多いとは言えないのが現実です。

予約の電話が混雑している施設も多く、採血の予約が取れたとしても数週間~数ヶ月先になってしまい、結局新型出生前診断を受けられる時期である18週を過ぎてしまうという可能性もあります。

さらには、病院ごとに独自のルールが設けられているケースも少なくありません。

たとえば、

・検査を受ける病院で分娩予定であること
・かかりつけ医が直接検査の予約を行い、紹介状を準備すること

などの厳しい条件が加わるケースもあります。

かかりつけ医が必ずしも新型出生前診断について積極的とは限りませんし、またたとえ協力的であっても分娩予定でなければ受け付けてもらえないケースもあります。

このように、時期はクリアしていてもその他の様々な条件を満たせずに新型出生前診断を受けることができない妊婦が多数いるのも現実です。

時期を気にせず受けることができる新型出生前診断“Verifi”とは

このように、新型出生前診断を受けるにはさまざまな条件をクリアしていないといけない、というハードルがありますが、八重洲セムクリニックおよび奥野病院で採用している新型出生前診断“Verifi”と“Verifi Plus”は、「妊娠10週以上」の不安を抱えている妊婦であれば、年齢に関係なく検査を受けることが可能です。

かかりつけ医からの直接の予約や紹介状の準備も必要なく、八重洲セムクリニック・奥野病院で分娩予定である必要もありませんので、一般的な新型出生前診断と比べると受けるためのハードルが大幅に低いというのが大きな特徴の一つです。

そのほか“Verifi”および“Verifi Plus”の特徴は、次のようなものになります。

精度

2004年以降、すべての妊婦に出生前診断が求められるなど「出生前診断先進国」と言われているアメリカで採用されている検査で、一般的な新型出生前診断と比較すると精度が向上しています。

対象

一般的な新型出生前診断が21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの3種類のみであるのに対し、“Verifi”ではそれらに加えて性別判定やモノソミーX(ターナー症候群)などの性染色体についても調べることができ、“Verifi Plus”ではさらに1~22番目の染色体について調べることができます。

期間

一般的な新型出生前診断では採血までに2~3回の診察が必要になるケースが多いのですが、“Verifi”および“Verifi Plus”は1回の来院のみで採血することができます。検査結果についても平均10日~12日でお伝えすることができますので、ご不安を抱えたまま長期間過ごさなければならないというリスクを最小限に抑えています。

費用

採血費用、検体輸送費用、事前カウンセリング費用、検査説明費用などを含めて“Verifi”が税別215,600円(税込)、“Verifi Plus”が242,000円(税込)となります。


【※2022年12月時点の費用です。変更となる可能性もあるため、詳細は医療機関までお問い合わせください。】

なお、万が一陽性の検査結果だった場合、他院では有料の羊水検査を“Verifi”および“Verifi Plus”どちらでも無料で受けることができ、さらに検査結果通知後の医師による再診察費用も無料となっています。

“Verifi”、“Verifi Plus”であれば、妊娠や出産に不安を抱えながらも、何らかの理由により、他院で新型出生前診断の予約が取れない方、期間が過ぎてしまった方でも検査を受けることができるので安心ですよね。

不安を抱えたままの妊娠は母体にも胎児にも影響を与えてしまいます。そのような方は、ぜひ“Verifi”および“Verifi Plus”を検討してみることをおすすめします。

東京・大阪でNIPTを受診するならこちら

産婦人科医のNIPT予約センター(八重洲セムクリニック[東京]奥野NIPTセンター[大阪 奥野病院横])は、総検査数10,000件を超える豊富な検査実績と充実したアフターサポートにより多く方に選ばれています。

■NIPTの検査実績

2016年に日本で初めて無認可施設としてNIPTを提供し、日本国内の医療機関でNIPT総検査数10,000件を超える実績をもつ専門医療機関です。

■NIPTに対する高い専門性

10,000件のカウンセリングを通して妊婦さん一人一人と向き合ってきた、出生前診断歴45年を超える産婦人科医かつ国際出生前診断学会の会員である医師が検査を担当します。

■羊水検査が可能

陽性だった場合は羊水検査の実施まで責任を持って行います。他院で受ける必要はなく、その他紹介状やかかりつけ医への説明についてもご相談が可能です。

■検査会社の実績

累計検査数100,000件を超える実績を持つベリナタヘルス社へ検査を委託しています。「ベリナタ法」と呼ばれる独自のサンプリング技術によって、微小欠失まで調べることが可能です。

■国際医療輸送の実績

血液検体の輸送は、WHOが規定する国際基準に従い国際医療輸送の専門企業が担当します。検体紛失や取り違いは1度もありません。

まずは医師によるカウンセリングにてお気軽にご相談ください。

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