新型出生前診断(以下、NIPT)とは妊婦さんの血液を採取して血液の中に含まれる胎児由来のDNAを解析し、胎児に染色体の異常がないかなどを確かめる検査です。
今まで出生前診断として行われていた母体血清マーカーテストに比べると精度も高く、また羊水検査などと比べると妊婦さんや胎児への侵襲が少ないためNIPTを受ける人が増えて居ます。
しかし一般的にNIPTは妊娠10週〜15週の妊婦さんや出産予定日時点の年齢が35歳以上といった条件が設定されており、希望する人全員が受けられる検査ではありません。
そのような中注目されるのがアメリカのベリナタヘルス社のNIPTである「Verifi」です。Verifiを採用しているクリニックでは年齢制限なく受けられ、さらにより詳しく染色体の検査をすることも可能です。
「Verifi」を採用しているクリニックが大阪にもあり、大阪で受けるなら病院選びから大切であることやVerifiの特徴などを説明していきます。
NIPTのひとつ「Verifi」検査とは何か
Verifi検査はアメリカのベリナタヘルス社が提供しているNIPTのひとつです。検査対象となるのは妊娠10週以降の妊婦さんが対象になります。
Verifiの特徴を挙げていきます。
全染色体・微小欠失・性染色体検査が行える
Verifiでは21、18、13トリソミー以外の1〜22番の染色体を検査でき、さらに微小欠失症候群の検査や性染色体に関する検査を行うことができます。
一般的なNIPTでは以下の3つの染色体異常しか検査することができません。
- 21トリソミー(ダウン症候群)
- 18トリソミー(エドワーズ症候群)
- 13トリソミー(パトー症候群)
しかしVerifiは上記3つの染色体異常に加えて以下の項目も検査できるというわけです。
- 性別
- 性染色体異常(モノソミーX,XXX症候群)
- 微小欠失症候群 (5p欠失症候群,15q11.2欠失症候群,1p36欠失症候群,22q11.2欠失症候群,4p欠失症候群など)
豊富な検査項目がVerifi検査の特徴といえるでしょう。
検査の精度も高い
他のNIPTと比べても検査の精度が同等程度に高いことも特徴です。
いずれの検査項目でも感度(実際に異常がある場合に検査で陽性と出る確率)は90%以上、特異度(実際に異常がない場合に検査で陰性と出る確率)は98%以上となっています。
ただし微小欠失症候群では症例数が少ないため精度を計算することはできません。
- 21トリソミー 感度:98%
- 18トリソミー 感度:90%
- 13トリソミー 感度:99%
- 全ての常染色体の合計 感度:98%
- モノソミーX 感度:95%
- XX染色体 感度:97%
- XY染色体 感度:99%
またこれ以外にも陽性的中率(検査の結果が陽性で実際に染色体異常がある確率)は他のNIPTに比べて高いことも示されています。
このようにVerifiでは一般的なNIPTに比べて検査項目も多く、検査の精度も高いことなどが特徴として挙げられますが、確定診断にはならないことは同様であり結果が陽性となった場合に診断を確定するために羊水検査などを受ける必要があります。
従来のNIPTを受けるときに注意すること
大阪に限らず日本においてNIPTは日本産科婦人科学会が認定した施設でNIPTを受けることが推奨されています。さらにNIPTを受けるにも以下のように妊婦さんに条件が設けられています。
- 高齢の妊婦(出産予定日時点で妊婦が35歳以上)
- 妊婦または配偶者に染色体異常(ロバートソン転座)が見られる
- 過去に染色体異常の胎児を妊娠したり出産したりした経験がある
検査を受けたいのに年齢が条件に合わずに受けられないという人は、35歳以下の妊婦さんが検査を受けられない条件に当てはまってしまうからです。
他に検査を実施する病院が以下のように独自に条件を設けているケースも少なくありません。
- 検査を受ける病院で分娩する予定である
- かかりつけ医がいる場合、医師から直接の検査予約と紹介状の持参が必要
- 遺伝カウンセリングを夫婦揃って2回受診することが必要
出生前診断先進国と言われているイギリスではすべての妊婦に出生前診断を受けることが求められていますが、日本では「本検査を行う対象は客観的な理由を有する妊婦に限るべきである」という考えから認定施設では検査を受けられる妊婦さんに条件が設けられているのです。
さらに35歳という年齢制限がなかったとしても他の条件に当てはまらなければ検査を受けられない可能性もあります。
他にも遺伝カウンセラー不足が原因でNIPTの予約が2ヶ月先と言われてしまうこともあるようです。従来のNIPTを受けるには予想以上に厳しいハードルがあると言えるかもしれません。
NIPTに年齢制限があることで起きている問題とは
NIPTに年齢制限やカウンセリング体制の指針を設けるなど学会による指針は重要です。
しかしこれらの指針があるため検査を受けることができない妊婦さんが多く存在していることも事実です。
条件が合わず学会の認可施設でNIPTが受けられない妊婦さんはサポート体制が不十分な施設でNIPTを受けたり、精度がNIPTほど高くない母体血清マーカーテストを受けるか、流産などのリスクがある羊水検査を受けるなど選択肢が限られてしまいます。
だからといって出生前診断を受けたいのに受けられないという状況は避けなければなりません。
胎児に染色体異常の可能性があるか事前に知っておくことで出産前に準備ができることもあるためです。準他にも以下のようなメリットが挙げられます。
- 両親としての心の準備をする時間が十分に持てる
- 出生後にすぐに治療に取りかかれるよう準備ができる
- 出生後どのように育てていくかを時間をかけて考えることができる
- 染色体異常について正しい知識を身につけることができる
- 同じような境遇の家族情報交換などができる。
たとえ年齢が若くても胎児に染色体異常がないとは言い切れず、年齢に関わらず妊婦さんは誰もが不安な気持ちを持つことはあります。
そのような背景からもNIPTを希望する全ての妊婦さんに検査が受けられる選択肢があっても良いと考えることも決して間違いではありません。
大阪で年齢制限のないNIPTを受けるなら病院選びが大切
年齢制限や他の条件に関係なくNIPTを受けたいと思ったら、東京であれば八重洲セムクリニック、大阪であれば奥野NIPTセンター(奥野病院内)がお勧めです。
NIPTのVerifi検査を導入しているため妊娠10週以降であれば誰でも検査ができ病院独自の条件はありません。
1回の来院でカウンセリングと採血が受けられ、紹介状も必要ないため忙しいご夫婦やつわりが辛い妊婦さんも安心して検査を受けることができます。
産婦人科専門医がNIPTを担当するため検査前後のサポートも充実しています。東京八重洲セムクリニックと大阪の奥野NIPTセンターの特徴は以下の通りです。
- 専門医からカウンセリングや説明を受けられる
- わからないこと不安なことがあれば直接医師に相談できる・条件を満たせば確定診断を受けるための羊水検査費用などのサポートが受けられる
年齢制限を設けていないNIPTを提供している病院は全国で増えていますが、NIPT実施前後のご夫婦へのサポートを一貫して全て行なっているのが大きな特徴といえるでしょう。
多くの妊婦さんに選ばれ続けており最新の検査実績は7,000件以上に及びます。WEBから予約の空き状況をリアルタイムで確認できますので、まずは予約をご確認ください。
まとめ:大阪で年齢制限のないNIPTを受けるなら奥野NIPTセンターへ
先ほども触れましたが、新型出生前診断を受けることで、事前に準備ができます。
妊娠や出産についてお悩みの方、迷われている方は奥野NIPTセンターの新型出生前診断を検討してみることをおすすめします。
東京・大阪でNIPTを受診するならこちら
産婦人科医のNIPT予約センター(八重洲セムクリニック[東京]・奥野NIPTセンター[大阪 奥野病院横])は、総検査数10,000件を超える豊富な検査実績と充実したアフターサポートにより多く方に選ばれています。
■NIPTの検査実績
2016年に日本で初めて無認可施設としてNIPTを提供し、日本国内の医療機関でNIPT総検査数10,000件を超える実績をもつ専門医療機関です。
■NIPTに対する高い専門性
10,000件のカウンセリングを通して妊婦さん一人一人と向き合ってきた、出生前診断歴45年を超える産婦人科医かつ国際出生前診断学会の会員である医師が検査を担当します。
■羊水検査が可能
陽性だった場合は羊水検査の実施まで責任を持って行います。他院で受ける必要はなく、その他紹介状やかかりつけ医への説明についてもご相談が可能です。
■検査会社の実績
累計検査数100,000件を超える実績を持つベリナタヘルス社へ検査を委託しています。「ベリナタ法」と呼ばれる独自のサンプリング技術によって、微小欠失まで調べることが可能です。
■国際医療輸送の実績
血液検体の輸送は、WHOが規定する国際基準に従い国際医療輸送の専門企業が担当します。検体紛失や取り違いは1度もありません。
まずは医師によるカウンセリングにてお気軽にご相談ください。
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