妊娠中に気をつけてほしい感染症と対策4選

妊娠中

今回は、赤ちゃんに先天異常を起こす可能性のある感染症についてお話したいと思います。感染症の中には、妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼすものもあります。予防方法を理解し、赤ちゃんを守りましょう。

風疹

妊娠初期に妊婦さんが風疹に感染すると、赤ちゃんに白内障や緑内障などの目の疾患や先天性疾患、感音性難聴を起こすことが知られています。妊娠20週以降にかかったり、妊娠前に風疹にかかっていたり、ワクチンを受けていて風疹の抗体を持っている場合は、赤ちゃんへの影響はほとんどないそうです。

予防法としては、抗体を持っていない家族がいる場合は、ワクチン接種を受けて家族内の感染を防ぎましょう。妊娠前に風疹の抗体検査をするのがおすすめです。もし抗体がなければ、妊娠中は風疹のワクチンは接種できないので、産後にワクチン接種を受けておきましょう。

胎児が体内で感染すると、高度の貧血から全身がむくんだり、心不全を起こします。家庭内にりんご病の感染者がいると、妊婦さんは特に感染のリスクが高いので、風邪のような症状、発疹、関節痛などの症状が見られたら、妊婦さんへの感染を避けるため病院に連絡し相談をしましょう。

りんご病の予防法は、家庭内に感染者がいる場合に、マスクや手洗いなどの感染予防をすることです。

妊娠初期にママから胎児が感染すると、流産、死産、脳内石灰化、水頭症、脈絡網膜炎、小頭症、精神運動発達遅延などを起こすことがあります。

トキソプラズマは経口摂取により感染します。生肉や猫の糞に注意しましょう。妊娠中は生肉摂取を避け、野菜や果物はよく洗ってから食べましょう。

妊娠中に未感染のママが感染して、精神遅滞や難聴などの症状が出ることがありますが、新生児が重症化する確率は高くはありません。

サイトメガロウィルスは、乳幼児から感染する機会が多いとされています。上の子のオムツ交換や、よだれや鼻水を拭くなどしたときは、石けんでよく手を洗いましょう。食べ物や飲み物、食器など、子供と共有するのは避けましょう。