今回は、妊娠中に飲んではいけない薬についてご紹介します。前半では、週数ごとの薬の服用リスクについてお伝えしました。前半と後半あわせてとても大事な内容になっておりますので、チェックしてみてくださいね。
妊娠中に絶対服用を避けるべき薬はありますか?
ではさっそく、妊娠中に飲んではいけない薬についてご紹介します。
妊娠中に絶対に使ってはいけない薬があります。それは赤ちゃんへの影響が心配される風疹ワクチンや男性ホルモン作用がある薬、妊娠中は必要がない排卵誘発剤や経口避妊薬などの薬です。また抗ウィルス薬等の中にも赤ちゃんに影響を及ぼすものがあります。
妊娠中に薬が処方された場合、自己判断せず妊娠していることを伝え、その薬の必要性や安全性について医師からよく説明を受けましょう。次に妊娠中の一時的な薬について症状ごとにご紹介したいと思います。
体調を崩したときはどうしよう?症状別の対処法のご紹介
➀風邪
まず1つ目が風邪です。
風邪をひいたら医師や薬剤師からアドバイスを受け、咳、熱、鼻水などの症状に応じた薬を飲むと良いです。
様々な症状に対応する総合感冒薬と比べて余計な薬を飲まずに済みます。また高熱の場合やインフルエンザの疑いがあるときは、必ず早めに病院を受診してください。
②頭痛
2つ目が頭痛です。
痛み止めは妊娠後期に飲むと赤ちゃんの健康に大きな影響を及ぼすことがあります。頭痛や歯痛などで痛み止めを飲みたい時は、医師や薬剤師に相談してからにしましょう。また肩こりや腰痛で使うシップなどの外用薬も大量に使用してはいけません。
③便秘
3つ目は便秘です。
妊娠中は便秘になりやすくなります。便秘で困ったら妊娠中でも飲める薬がありますので、種類や量など医師や薬剤師に相談しましょう。漢方薬は天然で体に優しいイメージがありますが、刺激が強い成分が入っていることがありますので、安易に飲まないでください。また排便習慣や適度な運動、食物繊維の多い食事など生活習慣の改善も大切です。
④花粉症
4つ目は花粉症です。
妊娠したら薬は飲めないので、花粉症の症状が辛くても我慢しなくてはいけない、と言うわけではありません。妊娠中でも安全性が確認されている薬もあります。さらに点鼻薬や目薬は飲み薬より薬の成分が血液中に入りにくく、赤ちゃんへの影響も少ないので、より安心して使うことができます。
妊娠に気付かず薬を服用してしまったら・・1人で悩まずに、専門家に相談を
今回は妊娠中の薬の服用についてお話ししました。妊娠に気づかず、薬を飲んでしまったり、妊娠中に体調がすぐれず、飲みたい薬があった場合など、「この薬赤ちゃんに悪い影響がないかなぁ」ととても心配になりますよね。薬について心配なことがあれば、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。それぞれのケースに応じて適切なアドバイスがもらえます。