産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

ママの声が聞こえる!?妊娠18週の胎児の様子について

今回は妊娠18週の胎児の体の変化と、この時期の注意事項についてお話ししたいと思います。

妊娠18週は、子宮底長がおよそ16センチから21センチとなり、子宮の大きさは大人の頭の大きさ程度になります。日々、子宮が大きくなることや出産に向けて、少しずつ骨盤が緩み、それにともない腰の痛みも生じやすくなります。それでは妊娠18週の胎児の体の変化についてご紹介していきますね。

五感の成長が著しい✨妊娠18週の胎児の様子

1.胎児の大きさ

まず1つ目は胎児の大きさです。

胎児のCRLは、およそ140ミリから200ミリ、体重はおよそ150グラムから200グラムです。妊娠18週の胎児は脂肪組織ができて、体に皮下脂肪がつき始め、赤ちゃんらしいふっくらした姿に変化していきます。また、神経回路の発達によって体への刺激を感じ始めるようになり、触覚や聴覚といった五感の成長も著しい時期です。動きはさらに活発になり、子宮内を元気に動き回ります。

2.五感の発達

2つ目は五感が発達してきます。

妊娠中18週は胎児の聴覚がさらに発達します。今までは子宮内の音のみ聞こえていましたが、ママの声やお腹の外の音が聞こえるようになってきます。また、触覚もほぼ完成し、胎児は手で自分の口に触れて指しゃぶりをするような動きをすることがあります。

 

3.産毛が生え始める

3つ目は産毛が生えます。

妊娠18週になると胎児の頭と体に産毛が生え始めます。産毛は皮膚を保護する胎脂を維持するのに役立ち、羊水の刺激から守ってくれる役割がありますが、出産頃にはほとんどなくなります。

4.性別が分かる

4つ目は性別がわかるようになります。

妊娠18週は女の子であれば、原始卵胞と呼ばれる卵子の原型が形成されます。原始卵胞は胎児期に作られるもので、出生後新たに作られる事はありません。妊娠17週から18週以降になると、胎児の向きや角度によっては超音波検査で性別の確認ができるようになります。

妊娠18週に入ったら、ゆっくり過ごすことを考えよう

次に妊娠18週の時期に胎児のために注意していただきたいことについて2点ご紹介したいと思います。

まず1点目はお腹に負担をかけないことです。安定期に入り体調が良くなってくると動きも終わって無理をしてしまうということがあります。しかし妊娠中はホルモンバランスの影響や体の変化によって体調を崩しやすい時期でもあるため、重い荷物を持つことや激しい運動をする事は避ける必要があります。妊娠中に上の子を抱っこする場合は、できるだけ座っているときに行うようにしたり、家族に任せたりして無理のないように過ごすことが大切です。

2つ目は後期流産です。後期流産は妊娠12週以降~妊娠22週未満で起こる流産のことを指します。胎児の染色体異常や奇形などが原因で起こる初期流産とは異なり、後期流産は子宮筋腫などの疾患やクラミジアなどの感染症が原因で起こる可能性があります。また、極端な過労や肉体労働なども後期流産の原因となることがあるため、特にお仕事をされている人は、必要に応じて仕事内容の見直しや休みの申請など検討するようにしましょう。

妊娠18週は、出産に向けて骨盤が緩んでくることや、大きくなってくる子宮を支えるために腰への負担が大きくなります。少しでも腰痛を緩和するために背筋を伸ばしたり、無理のない範囲でストレッチをしたりするのがおすすめです。またできるだけ重いものを持つ事はせず、家族や周りの人に協力してもらえるようにしておくようにしましょう。重いものを持つことで腹圧がかかり、切迫早産や切迫流産につながる可能性が高くなってしまいます。