産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

急激に体重が増えやすい?!妊娠4ヶ月の妊婦さんの様子について

今回は妊娠4ヶ月の妊婦さんの様子と注意点についてご紹介します。

妊娠4ヶ月になるとつわりも1番辛い時期を終え、安定期とされる16週に向け少しずつ体調が落ち着いてきます。中には食欲が元に戻り、体重増加に悩む人も出てきます。

■妊娠12週

赤ちゃんの大きさは、パッションフルーツ位になります。つわりが落ち着いてくるため、反動で急に体重が増えてしまう人もいます。急激な体重増加は難産や妊娠高血圧症候群などの様々なリスクを上げる要因になります。

栄養摂取について:
・カルシウム、鉄分、ビタミン、ミネラルを意識して摂取
・ビタミンA過剰摂取に注意
・葉酸は医師の指示がない場合、上限1000マイクログラム

■妊娠13週

赤ちゃんの大きさは、大きめの梅位になります。この時期、お腹が大きくなることで腰に負担がかかり、腰痛を感じる人もいます。里帰り出産を予定している場合は、妊娠20週までには予約ができるよう、早めに動き始めましょう。

■妊娠14週

赤ちゃんの大きさはすもも位になります。胸や下半身に赤ちゃんを守るための脂肪がつき、全体的にふっくらした印象になってきます。子宮は新生児の頭ほどの大きさになります。この時期は唾液量が減少するので、虫歯や歯周病になりやすいため、歯のケアも重要です。

■妊娠15週

赤ちゃんの大きさはグレープフルーツ位になります。この時期、胎盤が完成してきます。胎盤は母体と胎児の間で栄養や酸素、老廃物の交換を行う重要な器官です。つわりが終わる人も多く、流産のリスクも減少してきます。

妊娠4か月時の注意点

1. 薬の服用

妊娠初期は臓器形成の重要な時期です。薬の服用は必ず医師に相談しましょう。

2. 体重管理

つわりがおさまり食欲が戻ってくる時期です。

過度な体重増加は以下のリスクがあります:
・妊娠高血圧症候群
・妊娠糖尿病
・難産
・産後の体重戻りにくさ

3. カフェインの摂取

以下の影響があるため注意が必要です

・血管収縮による酸素と栄養分の滞り

・カルシウムや鉄分の吸収阻害

・流産や低出生体重児のリスク上昇

コーヒーは1日2杯程度に抑え、栄養ドリンクなどに含まれるカフェインにも注意しましょう。

体調が落ち着いてきたこの時期は、適度な運動を始める良い機会です。ただし、無理のない範囲で行うことが大切です。