今回はつわりの時期におすすめな対策と、つわりでも病院に行った方が良いケースについてお話したいと思います。つわりの症状は個人差が大きく、自分と人が違うつわりの症状だと不安に思うこともあると思います。今回はつわり全般の対策について紹介したいと思います。
➀空腹を感じず、こまめに食べる
まず1つ目が、空腹を感じる前にこまめに食べることです。
胃が空っぽになると胃酸が出てくるので、むかむかしやすくなります。特に朝起きた時や食事と食事の間隔が開くと血糖値が下がるため、吐き気を催すことが多いです。何か少量でも口に入れると治まることもあるので、枕元にグミや飴など、すぐに食べられるものを用意しておくのがおすすめです。
②水分補給におススメな飲み物
2つ目が飲み物です。妊婦さんにとってこまめな水分補給はとても大事なことですが、つわりの症状がひどい方は水さえも飲めない場合があります。
そこで、妊婦さんが飲みやすい飲み物を3つご紹介します。
■麦茶
1つ目が麦茶です。麦茶には妊婦さんに必要なミネラルが含まれているのでおすすめです。カフェインフリーの麦茶なら、妊婦さんにも安心して飲めます。冷たくてもホットでも、香ばしい香りでリラックスできます。
■レモン水
2つ目がレモン水です。レモン果汁を水に加えて飲むと、口の中がさっぱりして、つわりがひどい時にも飲みやすいです。ただし、空腹時に飲むとレモンの酸が胃を痛めることがあるので、空腹時は避けましょう。
■無糖の炭酸水
3つ目が無糖の炭酸水です。さっぱりした炭酸水を飲むとつわりが楽になることがあります。ただし、飲みすぎるとお腹が膨らむので注意が必要です。妊娠中は、水分不足に注意して過ごしてくださいね。
③ツボ押しをして身体ケア
3つ目がつわりに効くツボです。
つわりは自律神経やホルモンバランスと関係があるので、ツボ押しも効果があります。足裏の人差し指の下あたりのふくらんでいる部分に裏内庭というツボがあります。手の親指で軽く圧をかけてあげましょう。裏内庭は胃腸系の不調に効くツボです。腹痛や嘔吐などに効果があるので、吐きつわりや食べつわりで調子が悪い妊婦さんにおすすめです。
④マタニティグッズを活用し、身体の負担を軽減させて
4つ目がマタニティグッズの活用です。
妊娠が確定したら、身体の負担が軽減するようなマタニティグッズを活用するのもひとつの選択肢です。マタニティウェアは体を締め付けない作りになっているので、早いうちから服を切り替えておくとリラックスしやすくなります。服の締め付けは血行が悪くなり気持ち悪くなりやすいので、着用している服の見直しも大切です。また、抱き枕も楽な姿勢がとれて体のつらさや腰痛の軽減が期待できます。
⑤気分転換し、メンタルケアも忘れずに
5つ目が気分転換です。
体調が悪いと気分も塞ぎ、悪循環となってしまうこともあるかもしれません。症状が重い時に無理をする必要はありませんが、少し体を動かせそうな時は、気分転換に何か好きなことをしてみましょう。友達に会ったり、映画を見に行ったり、外食に行ってみたりと楽しいことをしている間は、つわりを感じにくくなるかもしれません。
ぜひ旦那さんはこの時期に率先してつわりで苦しんでいる奥様のサポートをしていただければと思います。
病院に行った方がいい、つわりのケース
次に、病院に行った方が良いケースのつわりについてお話したいと思います。
つわりは妊娠中、多くの妊婦さんが経験することなので、必要以上に心配しなくてもよいのですが、症状がひどい時には病院に行った方が良い場合もあります。つわりの重症化したものを妊娠悪阻(にんしんおそ)といいます。妊娠悪阻は全妊婦の0.5%が発症しているようです。妊娠悪阻の合併症として、意識障害や脳の後遺症が生じる場合もあります。
食事ができないことによる脱水や栄養失調が重症化している場合には、入院や点滴が必要な場合もあります。つわりが辛すぎるときは、必ず医師に相談するようにしましょう。また、旦那さんも注意深く体調を見てあげてサポートをしましょう。