産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

【妊活】妊活の重要項目!温活について

今回は温活についてお話したいと思います。

妊活に積極的に取り組んでいる方であれば、自身の体温を気にしている方も多いのではないでしょうか。妊活で産婦人科やクリニックに通う場合、基礎体温を測ることが推奨されていることも多いです。

妊活に苦戦している方の中でも多いのが低体温です。低体温はさまざまな身体の不調の原因になってしまうため、妊活にも悪影響があると言われています。そこで注目されているのが温活です。身体の冷えを自覚している方、妊活中の方は温活を意識してみるのがおすすめです。

冷えと妊娠の関係

温活とはその名の通り、日々の食生活や生活習慣を見直して体温を上げる活動のことを指します。

体温が上がることで、妊活だけでなく、美容や健康にも良い影響があると言われています。現代人は食生活や生活習慣が乱れがちで、冷え体質で悩まされている方も多いです。そのため、自ら体温を上げる活動を行うことが大切になってきます。

次に、冷え性が妊活に良くない理由をお話したいと思います。冷え体質はさまざまな不調を引き起こしますが、妊活においても悪影響があると言われています。主に冷え体質が妊活に良くないとされる理由は3つあります。

■血行不良

まず1つ目の理由は血行が悪くなることです。

血行が悪いとせっかく葉酸、鉄分、亜鉛など妊活に良いとされる栄養素を摂取しても、体内の隅々まで届かなくなってしまいます。

■免疫力の低下

2つ目の理由は免疫力が低くなることです。

平熱が1度下がっただけで、免疫力が30%下がると言われています。妊娠するためには身体の健康を維持しておくことが大切です。そのため、常に免疫力を落とさないようにしておくことも妊活において重要です。免疫力が落ちてしまうと。ウイルスや風邪に対抗する力が弱まってしまい、タイミングを逃してしまうこともあるため、体調は整えておくようにしましょう。

■子宮環境の悪化

3つ目の理由は、子宮環境に悪影響を及ぼすリスクがあることです。

血液は生命活動に直結する臓器の方に優先的に送られます。そのため、血流が悪いと子宮や卵巣が冷えやすくなってしまうと言われています。冷えによって卵巣機能が低下してしまうと、排卵障害などの症状を起こしてしまう可能性があり、妊娠しにくい体質になってしまう場合もあります。

3つの温活の方法

それでは、次に温活方法についてお話したいと思います。

温活にはさまざまな方法がありますが、今回3つの方法をご紹介したいと思います。

■代謝を上げるものを積極的に摂取しよう

まず1つ目は、代謝を上げる食べ物を積極的にとることです。

代謝を上げるといわれる食べ物を積極的に摂取しましょう。冷たいものをたくさん摂っていると、それだけで低体温になりがちです。体を温めてくれるおすすめの食べ物は、生姜、根菜類、玉ねぎ、にんにく、らっきょう、納豆などです。

体を温めてくれるおすすめの飲み物は、ルイボスティー、タンポポ茶、生姜湯、甘酒などです。特に生姜は薬味や香辛料、漢方薬としても代謝を上げる食材として広く利用されています。

■じんわり汗が出るほどの入浴を

2つ目は、程よく汗が出るほどの入浴をすることです。

手っ取り早く体を温めることができるのが魅力です。ただし、熱いお湯に数分浸かるだけでは体の芯までは温まりません。40度くらいのお湯に十分以上浸かり、じんわり汗が出るほど入浴することが大切です。また、足が冷えやすい時期は足湯をするのもお薦めです。足裏にはリンパ腺やツボが集中しているため、温めてあげることで代謝が良くなります。

■運動をして体温UP

3つ目は運動をすることです。

運動も体温をすぐに上げることのできる方法の一つです。ジョギング、ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど取り入れて、体がぽかぽかする程度の軽い運動を行ないましょう。特に体の中で大きな筋肉のある下半身をたくさん使うことで、より効率よくエネルギーを使用して代謝アップにつながります。

おすすめの温活グッズ

次におすすめの温活グッズについてお話したいと思います。

■腹巻き

まず1つ目は腹巻です。

冬に活用されている方も多い腹巻。一見すべて同じように見えますが、腹巻も形状や生地の厚みによっても暖かさは変わってきます。その中でも薄くて保湿性に優れたシルクがおすすめです。デスクワークの方は、仕事中にも着用しておくと体が増えにくくなります。

■カイロ

2つ目はカイロです。こちらも腹巻と同様に冬に利用されることの多いカイロですが、冷えを感じたら骨盤の中央にある次髎(じりょう)というツボと、おへその下にある丹田という二つのツボを温めてあげることがポイントです。

■靴下

3つ目は靴下です。

体の末端である足が冷えやすい人におすすめなのが靴下です。冬だけでなく夏場であっても足が冷えやすい人は、靴下を利用して冷やさないようにしましょう。一足で冷えやすい人は重ね履きすることで、より暖かさが増します。五本指ソックスや足裏カイロを張って靴下を履くといった方法もおすすめです。

■サプリメント

4つ目はサプリメントです。

栄養バランスの乱れも、冷え体質につながります。そのため、サプリメントで普段取れない栄養素や体を温めてくれる栄養素を摂取することで、冷え対策になります。生姜、高麗人参、クコの実といった漢方食材が配合されたものや、タンポポエキスといった成分が配合されたものがおすすめです。

ということで今回は、妊活中の温活についてお話をしました。

温活で体温を上げることで、美容や健康だけでなく、妊活においても授かるための体を作りやすくなります。温活はあくまで体のケアであるため、必ずしも効果があるわけではありませんが、妊活のためにできることの一つとして取り組んでみてはいかがでしょうか。

温活は一日だけ実施しても、なかなか体質を改善できるものではありません。継続して試してみてくださいね。