今回は、妊娠6週のときに知っておいていただきたい心拍確認と妊娠中の食事についてご紹介します。
妊娠6週になると、膣からの超音波検査で赤ちゃんの姿が確認できるようになってきます。発達段階の心臓が拍動を開始し、超音波検査でも確認できるまでに成長して行きます。それでは、妊娠6週のときに知っておいていただきたい心拍確認と妊娠中の食事についてお話したいと思います。
心拍確認ができる時期
はじめに、心拍確認についてお話したいと思います。
妊娠6週になると、超音波検査で赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。心拍がきちんと確認できると、無事に赤ちゃんが育っているとわかります。心臓の音が聞こえることもあります。超音波検査では豆粒程度の大きさではありますが、実際には目や口、手、足の元が作られています。
ただし、胎児心拍の確認には多少の個人差があります。同じ妊娠週数でも、0日から6日までの7日間のうち、いつ検査を受けるかにもよりますので、はっきり確認できなくてもあまり心配しないようにしましょう。
質の良い食事を心がけて
可能であれば、赤ちゃんの成長を助けるために、質の良い食事を摂ることを心がけましょう。妊娠6週はつわり中のママさんも多いかと思いますが、できる範囲で口に入れるものを意識してみましょう。妊娠中は全般的に鉄分、葉酸、ビタミン、繊維質を多く含んだ食品を意識して摂るようにしましょう。充分な水分を摂ることも大切です。
また、唾液の量が増え、味覚が変わり、喉の渇きを覚えるのもこの頃です。妊娠によってママの体の血液が40%から50%も増えていくため、また、赤ちゃんが浮かぶ羊水を常に綺麗に保つため、たくさんの水分を必要とするため、ママは喉が渇きやすいです。
つわりがひどく、きちんとした食事が摂れなくても、こまめに水分を補給することが大切なのはこのためです。もし、つわりが辛くて充分に水分が摂れない場合、妊娠悪阻の可能性があります。脱水状態になる可能性があるので、場合によっては点滴で栄養補給が必要になります。
葉酸を意識して摂取しよう
妊娠中に意識して摂りたい栄養素のうちの1つに、葉酸が挙げられます。
葉酸は、ビタミンB群の1種で、赤ちゃんの脳と神経系の発達に重要な栄養素です。ママの体にも重要で、貧血を防ぎ、疲労回復や精神安定の働きがあります。お腹の赤ちゃんの脳や脊髄の発達を助けるために、1日400マイクログラムの葉酸を摂取しましょう。葉酸はレバーや豆類、緑黄色野菜に多く含まれます。食事から充分に摂れない場合は、サプリメントを活用することを検討しておきましょう。
この時期は、普段より疲労感が強くなってきます。眠くて仕方無くなることもあるかもしれません。無理のないよう、体調に気をつけながらも、水分も摂れないほど口に何も入れることができない場合は、我慢せず担当医に相談するようにしましょう。