産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

【妊娠7週】心拍確認ができた!この時期の赤ちゃんの様子について

今回は、妊娠7週の赤ちゃんの様子や、この時期に起こりうる流産の兆候についてご紹介したいと思います。

妊娠7週はまだお腹の見た目的には妊娠前と変わりませんが、お腹の中で赤ちゃんは大きく成長し始めている時期です。超音波検査で心拍確認ができると赤ちゃんの成長を感じることもできます。

赤ちゃんが2頭身になり、身体の重要な組織が形成される時期

それではまず、妊娠7週の赤ちゃんの体の変化についてご紹介します。

妊娠5週から11週までは期間形成期と呼ばれ、脳や中枢神経、心臓などの臓器が急速に発達します。この時期、赤ちゃんは卵黄嚢という袋状の器官から栄養を受け取り成長します。赤ちゃんが2頭身になり赤ちゃんの心臓、肝臓など体の重要な組織が引き続き形成される時期です。

また、お腹の中の赤ちゃんは妊娠9週までは胎芽と呼ばれ、魚のようにえらやしっぽがあり、指はまだありません。手のひらや顔が徐々に形作られてきます。丸まった赤ちゃんの体はまっすぐになり、赤ちゃんの大きさはおよそ1センチ、胎嚢はおよそ4センチ、体重はおよそ4グラムです。

妊娠7週は、母体から赤ちゃんに栄養を送るために必要な胎盤が形成される時期でもあります。そして妊娠7週は多くの方が赤ちゃんの心拍を確認できるようになります。赤ちゃんの心拍確認ができると流産の確率が下がり、少し安心できる時期でもあります。もし心拍確認ができなかった場合は、次の診察で再度確認することがありますが、流産の可能性も考えられます。

流産の可能性がある兆候についても知っておこう

■胎芽の確認ができない

1点目が胎芽の確認ができないことです。妊娠すると子宮内に胎児の元となる胎嚢ができ、その中に胎芽と卵黄嚢ができます。しかし、妊娠の7週の段階で胎嚢の中に胎芽と卵黄嚢が見当たらない場合、流産と診断されることがあります。ただし、胎芽や胎嚢の大きさには個人差があるため、次の健診まで様子を見ることもあります。

■心拍の確認ができない

心拍が確認できるのは妊娠の6週からとなります。妊娠7週に入るとほとんどの方が心拍確認できるようになりますが、確認できない場合は流産と診断されることがあります。ただし、排卵日や着床日によって妊娠週数が見直されることがあるため、次の検診で心拍確認できることもあります。

■多量の出血がある

妊娠初期は出血が起こりやすい時期です。多量の性器出血や出血が続く場合は進行流産や不全流産の可能性があります。

また流産の中には出血などの症状がない場合もあるため、気になる症状が出たらすぐにお医者さんに相談するようにしましょう。心拍確認ができても少量の出血がある場合は切迫流産の可能性があります。

切迫流産と診断されると、お医者さんの判断によっては自宅や入院での安静が必要となります。自己判断は危険です。少量の出血だから母体や赤ちゃんに影響ないだろう、病院に迷惑かけちゃうし、受診しなくてもいいかと考えがちですが、必ず受診するようにしましょう。

■腹痛が続く

腹痛は妊娠初期に起こりやすい症状の1つです。切迫流産が原因で腹痛が続く場合、症状は人それぞれですが、お医者さんの判断で入院や自宅での安静の指示が出ることがあります。

今回は、妊娠7週の赤ちゃんの変化と流産の兆候についてご紹介しました。この時期は、つわりが辛いと感じる時期でもあるため、体調が良くない時は赤ちゃんのためにもゆっくりと過ごすようにしましょう。