産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

【妊娠13週】この時期の妊婦さんの様子と、NIPT検査について

今回は、妊娠13週のときに知っておきたいことと、NIPT検査についてお話させていただければと思います。

妊娠13週に入ると、赤ちゃんは頭部や手足の骨が発達します。子宮の中で手を開いたり握ったりを繰り返し、足を曲げ伸ばしするような複雑な動きを見せます。それでは、妊娠13週のときに知っておきたいこの時期に気になることと、NIPT検査についてお話したいと思います。

この時期に気になる3つの変化

■胎動を感じる時期

胎動を感じるのが待ち遠しいママさんも多いかと思いますが、初めてママさんが胎動を感じる時期は、初産婦さんで妊娠18週から20週頃からとなります。また、経産婦さんは初産婦さんより早く感じる傾向があります。

妊娠4ヶ月頃に胎動を感じるママさんもいるようですが、この時期に胎動を感じる妊婦さんはごく稀となります。

■つわりが終わる妊婦さんが多い

一般には、妊娠4週から6週頃から始まったつわりは、妊娠12週から16週頃に落ち着くことが多いです。とは言え、早々につわり症状から解放されるママさんもいれば、出産までずっとつわりが続いたというママさんもいます。妊娠13週でつわりが終わらないというママさんは「いつまで続くんだろう」と辛い日々かと思いますが、残念ながら今のところつわりを治すことはできず、終わるのを待つしか無いのが現状です。あまりにもつわりがつらいときは、我慢せず休んだり、担当医に相談しましょう。

■赤ちゃんの性別がわかり始める

赤ちゃんの性別は、受精の瞬間に決まっています。ママの卵子にYの染色体を持つ精子が受精すれば男の子。Xの染色体を持つ精子が受精すれば、女の子となります。赤ちゃんの性別が1番確認しやすいのは、妊娠20週前後です。

早ければ超音波検査で妊娠14週頃から確認が可能なので、もう少ししたら赤ちゃんの性別が分かるママさんも出てくるかもしれません。

NIPT検査とダウン症について

妊娠11週以降になると、超音波検査で赤ちゃんの身体的特徴を観察することができます。ダウン症の可能性がある場合は、特徴がいくつかあります。

1つ目は、首の後ろのむくみ。2つ目は、鼻の骨が確認できないこと。3つ目は頭部が大きい。4つ目は、手足の長さが一定水準より短い。5つ目は心臓の異常です。

NIPTとは、新型出生前診断のことで、「母体から採血し、その血液を検査することにより胎児の染色体異常を調べる検査」のことで、母体血液で胎児のDNAを調べ、ダウン症などの染色体異常のリスクの有無を見つけるスクリーニング検査です。

NIPTは確定的検査ではありませんが、ダウン症に関しては感度・特異度共に99%と高精度な検査です。(確定診断は羊水検査となります。)また、大事にダメージを与えることなく検査が可能であることもNIPTの特徴の1つです。NIPTは妊娠10週頃より検査を行うことが可能です。染色体異常リスクだけでなく、赤ちゃんの性別を決める性染色体を調べることができるため、妊娠初期の時点で赤ちゃんが女の子なのか男の子なのかを知ることができます。

今回は、妊娠13週のときに知っておきたい、この時期に気になることとNIPT検査についてお話ししました。妊娠15週頃に胎盤が完成すると言われています。もう13週ですから、胎盤完成まであと少しです。今後は、流産の心配はかなり減少していきます。