産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

【妊娠16週】母乳の準備が始まる!この時期におススメの過ごし方

今回は妊娠16週の妊婦さんの体の変化と、この時期におすすめの過ごし方についてお話ししたいと思います。

妊娠16週はさらにお腹が大きくなり、体全体がふっくらとしてきます。体調に問題がなければ、無理のない範囲でストレッチやお散歩をすることで体調管理ができます。

それでは妊娠16週の妊婦さんの体の変化についてご紹介します。

1. 母乳の準備が始まります

胎盤が完成すると母乳を作るために必要なホルモンが分泌されるようになります。人によっては乳首から母乳のような分泌液が出ることがあります。また乳腺が発達することでバストが大きくなります。下着のサイズが合わなくなってきた場合、マタニティー用のインナーに切り替えると体が楽になるのでおすすめです。

乳房マッサージを妊娠後期から始める人が多いですが、あまり早い段階で始めるとお腹が張るなど体調不良につながることがありますので注意が必要です。

2. つわりが落ち着きます

妊娠16週に入るとつわりの症状がおさまってきます。今までつわりで感じていた不快感がなくなり、食欲が出てくる人が多いです。急激な体重増加をしないように、バランスの良い食事を心がけましょう。

ただしなかには、妊娠16週を過ぎてもつわりが続く人もいます。つわりがおさまる時期には個人差があるため、無理をせず水分をしっかりとって食べられるものを食べましょう。

3. 安定期に入ります

この時期から胎盤も完成し、胎児の栄養はすべて胎盤を通して送り込まれるようになります。安定期に入ると、つわりが収まり基礎体温も平熱まで下がっていきます。これまで辛いと感じていた症状が消えて、体が楽になる人が多いです。体調不良からくる不安から解放され、心身ともに落ち着く時期を迎えます。

安定期というのは胎盤の機能が安定するという意味であって、妊娠の状態が安定するということではありません。体調に合わせて無理なくできる運動にとどめることが重要です。

娠16週】この時期の妊婦さんの症状と過ごし方とは?

1. 歯科検診を受けましょう

妊娠中は急激に女性ホルモンが増えるため、歯周病を引き起こす細菌が増加し、歯肉炎や出血が起こりやすくなります。またつわりなどによって食べ物の好みが変わったり、吐き気で歯磨きが困難になったりすることで、口腔内のケアが十分にできず、虫歯につながることもあります。

妊娠初期は体調が安定しないこともあるため、安定期に入る妊娠16週以降に歯科検診を受けるようにしましょう。歯周病や虫歯は早産や低体重児など胎児にも影響を及ぼすことがあります。歯周病や虫歯が見つかった場合は、早めに治療を終わらせましょう。

2. 戌の日に安産祈願に行ってみましょう

日本には安定期に入って最初の戌の日に、近くの神社へ安産祈願に出かける風習があります。腹帯を持参して一緒に祈願してもらう妊婦さんもいます。ただし必ずしも最初の戌の日でなくても大丈夫です。体調を考え、無理なく外出できる日を選びましょう。

またこのような風習は任意ですので、体調が悪い場合は無理に行う必要はありません。

3. 適度に運動しましょう

妊娠16週になり、体調が安定しているようであれば適度な運動を始めましょう。運動は出産に向けての体力づくりとなるだけでなく、妊婦さんのストレス発散にもなります。また便秘や腰痛といった妊娠中のマイナートラブルの緩和にもつながるため、無理のない範囲で行うと良いです。

運動する際は息があがらず、汗が出ない程度の有酸素運動が良いとされています。マタニティーヨガやマタニティースイミングなど、自分に合った方法で運動を取り入れてみてください。ただし体調がすぐれない日や運動中にお腹が張るなどの症状が出た場合は運動を中止しましょう。

妊娠16週から妊娠5ヶ月に入り、妊娠中期の最初の1週間でもあります。心配事の多い妊娠初期を無事クリアしてほっとする時期でもあるかと思います。しかし無理は禁物です。出血やお腹の張りなどの症状が出た場合はすぐに病院に連絡しましょう。