産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

【妊娠19週】寝たり起きたり?!妊娠19週の胎児の様子について

今回は妊娠19の胎児の身体の変化と、この時期の注意点についてお話ししたいと思います。

妊娠19週になると、子宮底長はおよそ14センチから17センチになり、胸やお腹の膨らみが増します。皮下脂肪が増え、ますます体全体が丸みを帯びてくるのもこの頃です。お腹が膨らむ時期には個人差があるものの、初産婦よりも経産婦の方が早い傾向にあり、周りの人が妊娠に気づくことがあるかもしれません。

それでは妊娠19週の胎児の体の変化についてご紹介します。

胎児の重さはりんご1個分になり、髪の毛が生え始める時期

まずは胎児の大きさについてです。

胎児のCRL(CRL:頭からおしりまでの長さ)は、およそ240ミリから250ミリ、体重はおよそ240グラムから250グラムです。妊娠19週になると、胎児はりんご1個分の重さになり、髪の毛や眉毛や爪が生え始めます。手足や関節をうまく動かせるようになるため、動きは活発で胎動を感じる人も増えてくるでしょう。
妊婦検診の際、超波検査で胎児の位置や角度によっては性別が確認できることもあります。

寝たり起きたりを繰り返すようになる

妊娠19週になると、胎児はお腹の中で寝たり起きたりを繰り返すようになります。

胎児によって寝る体制は様々で、この時期はまだ子宮内で自由に動けるため、好きな体制で寝ています。妊娠後期には20分から30分ごとに寝たり起きたりしています。お腹の中の胎児の睡眠は、ママの睡眠とはリンクしていません。ママが起きている時も寝ている時も規則的に20分から30分ごとに寝起きを繰り返します。

妊娠19週の時期に気を付けたいこと

次に妊娠19週の注意点についてご紹介します。

栄養バランスを考えた食事を心がけましょう

胎盤が完成すると、胎盤を通じて胎児に栄養を送るようになります。体調が安定して食欲が出てきたら、胎児の成長のためにも栄養バランスを考えた食事を取ることが大切です。肉や魚などのタンパク質だけでなく、不足しやすい鉄分や野菜ミネラルが豊富な海藻類を意識して食べるようにしましょう。妊娠中に規則正しい食生活を意識することで、生活習慣の改善にもつながります。

後期流産に気をつけよう

妊娠12週以降22週未満に起こる流産を後期流産といいます。後期流産は子宮収縮がないにもかかわらず、子宮口が開いてしまう子宮頸官無力症や、子宮内で胎児を覆っている卵膜が細菌感染する絨毛膜羊膜炎など、安定期であっても起こることがあります。

妊娠継続が難しい稽留流産や進行流産とは異なり、切迫流産は妊娠を継続できる可能性があるため、切迫流産の診断を受けた場合は、医師の指示のもと安静や入院による治療を行います。

切迫流産の兆候は、お腹の張りや痛み出血などです。いずれかの症状がある場合は早めに受診しましょう。

今回は妊娠19週の胎児の様子とこの時期の注意点についてご紹介しました。

妊娠19週はご体に様々な変化が起こる時期です。胎児はさらに成長し、多くの妊婦さんが胎動を感じるようになってきます。妊娠5ヶ月の最終週である妊娠中19週はこれから出産に向けて母体胎児とともに、さらに身体が変化していきます。