今回は、妊娠29週の妊婦さんの様子と、この時期のトラブルについてお話したいと思います。妊娠29週はお腹だけでなく胸も大きくなり、全体的にふっくらした体型になってきます。体が重くなって動きにくくなったと感じる妊婦さんが多い時期です。
それではまず、妊娠29週の妊婦さんの様子についてご紹介します。
妊娠29週の妊婦さんの様子
子宮底長の目安は、およそ25cmから28cm
この時期の子宮は、子宮底がみぞおちから胸の間まで来ています。子宮底長の目安は、およそ25cmから28cmです。この先の妊娠期間も赤ちゃんの成長とともにどんどん大きくなっていきます。
こぶのようなものができることがある
陰部や膣、ふくらはぎや太ももの内側などの血管にこぶのような膨らみができ、悩まれる妊婦さんがいます。これは、大きくなった子宮に静脈が圧迫されることや、ホルモンの影響で血流が滞りやすくなることが原因でできる静脈瘤で、妊婦さんの10%が経験すると言われています。対策として、同じ姿勢を長時間続けないようにして、夜寝る時は足を高くするといいです。弾性ストッキングを履いたり、膝の屈伸運動や足首を動かしたりすることで改善されることもあるので試してみましょう。

お肌トラブルや、気になる線が現れることも
妊娠中にできる線は、急にお腹や胸が大きくなることで皮膚が引き伸ばされ、毛細血管が透けて見えるようになったもので、70%の妊婦さんにできると言われています。
お腹や胸だけでなく、太ももやおしりにもできます。妊娠中の線のできやすさは体重増加だけでなく、体質や肌質にも影響されます。体重を急に増やさないように気をつけ、オイルやクリームを塗って保湿しましょう。
出産後半年ほどで薄く目立たなくなりますが、消すことはできません。トラブルが起きないように、予防することが大切です。
お腹が張りやすくなる
妊娠後期に入ると、お腹が張りやすくなります。
出産に備えて、子宮が縮んだり緩んだりを繰り返すようになるためです。お腹が張ったら、できるだけ横になって、しばらく安静にしましょう。休んでもおさまらない、どんどんひどくなるといった場合はすぐに受診してください。
夜中に目が覚めやすくなる
夜中に目が覚めやすくなります。胎動がこれまで以上に力強くなるため、寝ていても起こされてしまうことがあるためです。
また、子宮に膀胱が圧迫されてトイレが近くなったり、ホルモンの影響で眠りが浅くなったりすることで、目が覚めることが増えます。寝つきを良くするためには、クッションを挟んだり、体の左側を下にして横向きで寝たりするといいです。楽な姿勢は、その日の体調や赤ちゃんの位置によっても変わります。

この時期に妊婦さんに起こるトラブルについて
逆子
この時期はまだ子宮のスペースにゆとりがあるので、赤ちゃんは動くことができます。医師から寝る時の体制や逆子体操の指導を受けた場合は、無理のない範囲で取り入れてみましょう。多くの赤ちゃんが妊娠34週ごろまでに頭を下に向けるので、焦らなくて大丈夫です。
切迫早産
切迫早産とは、早産になりかけている状態のことです。切迫早産と診断されたら、症状や状況によって自宅安静か入院かを医師が判断します。自宅安静の場合、絶対安静と指示されたら、トイレや食事以外は横になって過ごします。安静と指示されたら、家事は簡単なものだけにして、無理をせず、なるべく横になります。痛みが強まる下腹部痛、安静にしていてもおさまらないお腹の張り、性器からの出血、破水したなどの兆候があったら、様子を見ずにすぐに病院へ行ってください。
仮に早産になったとしても、95%の赤ちゃんが助かると言われていますが、合併症の心配があるためNICUで経過を慎重に管理して行くことになります。赤ちゃんが1日でも長く子宮内にいられるよう安静にしてください。
