今回は妊娠35週の赤ちゃんの様子とこの時期に注意することについてお話ししたいと思います。
35週の赤ちゃんは肺機能が完成し、皮下脂肪が増え、肘や膝にくぼみができてますます赤ちゃんらしい姿になってきます。
妊娠35週の赤ちゃんの様子
1. 赤ちゃんの大きさ
赤ちゃんの大きさは、およそ56ミリから70ミリ体重はおよそ1790グラムから2880グラムです。この時期の赤ちゃんは皮下脂肪がついて新生児とほぼ同じ大きさになります。

2.肺機能が完成
肺が機能的に成熟します。お腹の中にいるときは、胎盤を通じてガス交換をしていますが、万が一この時期に早産になっても外の世界で空気を吸ったり吐いたりすることができるようになります。
3.手足をよく動かしている
子宮が狭くなり、激しい動きは少なくなってきましたが、手を握ったり開いたり、手足をバタバタさせたりと活発に動いています。感覚器官も発達しているので、外からの音や光に反応します。
この時期の注意事
1. 妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は妊娠8ヶ月以降の妊婦さんのおよそ1割が発症すると言われ、妊娠20週から分娩後12週までに高血圧と尿タンパクの両方の症状が見られます。最高血圧が140ミリHg以上最低血圧が90ミリHg以上の場合は高血圧と診断され、妊娠高血圧症候群が疑われます。
発症した場合は、安静や食事療法が中心になります。医師の指示に従って治療しましょう。妊娠35週を過ぎて急激に血圧が上がった場合は、緊急帝王切開で妊娠を終了することで治療を行うこともあります。
2. 逆子
胎児が大きくなって子宮の中で周りにくくなるため、逆子が治りにくい時期になります。病院によっては治らない時を考えて、帝王切開の手術予定日を決めることもありますが、手術直前に胎児が頭を下に向けることもあります。その場合は経膣分娩に切り替えます。
逆子で生まれる赤ちゃんは100人中15人くらいいます。その赤ちゃんにとっては、逆子の姿勢が居心地が良かったのかもしれませんね。逆子は誰のせいでもありません。自分を責めたり焦ったりせず赤ちゃんを迎えてあげましょう。
3. 早産
この時期に早産になった場合、95%の胎児が助かると言われています。35週になると自力で肺呼吸できる可能性があるため、NICUの管理が必要ない場合もあります。しかし正規産までまだ2週間あり胎児にとっては1日でも長く子宮内にいることが大切であることに変わりはありません。
しばらく休んでもお腹の張りや痛みが収まらない、性器から出血があった、破水したといった症状があったらすぐに受診し、医師の指示に従い安静に過ごしましょう。

