産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

妊娠中限定の病気ご存知ですか?妊娠高血圧症候群のリスクと、なりやすい人の特徴

今回は妊娠高血圧症候群についてお話ししたいと思います。

血圧について

それではまず、そもそもなんですが、血圧についてお話ししたいと思います。
妊婦検診では毎回血圧測定があります。

血圧とは、心臓から流れる血液が血管の壁を押す力のことを指します。心臓が収縮して血液を押し出す時の最も高い血圧を収縮期血圧、心臓が拡張して血液の流れが緩やかな時の最も低い血圧を拡張期血圧と言います。妊娠するとこれらの血圧の値が変動しやすくなります。

妊娠高血圧症候群の定義

妊娠時に高血圧を発症した場合、妊娠高血圧症候群と言います。

妊婦さんの正常な血圧値は、収縮期血圧が120から129mmHg未満、または拡張期血圧が80から84mmHg未満の範囲となりますが、収縮期血圧が140mmHg以上、あるいは拡張期血圧が90mmHg以上になった場合、高血圧が発症したとなります。

■妊娠高血圧症候群になり重症となった場合、どのような影響が起きるのか

次に妊娠高血圧症候群になり重症となった場合、どのような影響が起きるのかお話ししたいと思います。

妊婦さんへの影響は、血圧上昇、痙攣発作、脳出血、腎臓や肝臓の機能障害などが挙げられます。胎児への影響は、胎児発育不全、上位胎盤早期剥離、胎児機能不全、最悪の場合、胎児死亡の可能性があります。

妊娠高血圧症候群は妊婦さん20人に1人の割合で起こります。早期型と呼ばれる、妊娠34週未満で発症した場合、重症化しやすく注意が必要です。

■妊娠高血圧症候群になりやすい人の特徴

もともと糖尿病、高血圧、腎臓の病気などを持っている、肥満、母体の年齢が40歳以上、家族に高血圧の人がいる、双子など多胎妊娠、初めてのお産の妊婦さんは、妊娠高血圧症候群になるリスクが上がるので注意が必要です。

妊娠高血圧症候群の原因はまだ解明されていませんが、母体から胎児に酸素や栄養を補給する胎盤に不具合があると、胎盤で様々な物質が異常に作られ、全身の血管に作用することで妊娠高血圧症候群を引き起こすのではないか、と言われています。

予防法について

妊娠高血圧症候群を確実に防ぐ予防法はまだ見つかっていません。しかし、一般的な高血圧を予防するための生活習慣は、妊婦さんの高血圧予防のためにも有効です。

■食事

極端な塩分の制限は必要ありませんが、塩分の摂取量は1日6gぐらいに抑えましょう。つわりが終わって食欲が出てきた時の暴飲暴食に注意してください。

■運動

安静を指示されていない妊婦さんは、無理のない範囲でウォーキングやマタニティヨガなどを1日30分程度を行うといいです。

■休養

心身の安静と休養を取ることも高血圧予防には重要です。過労や余計なストレスを避け、十分な睡眠時間を取るようにしてください。

■妊婦健診

妊娠高血症候群の一番の予防法は、妊婦健診を毎回受けることです。妊婦検診では血圧測定と尿検査を毎回行うため、数値に変化があれば医師からの適切な指導や治療を受けることができます。

妊娠高血圧症候群は、軽度であれば、早期に発見して日常生活に気をつけることで、悪化を防ぎ安全に出産することができます。早期発見のためにも、定期的に検診を受けることが大切です。

ということで、今回は妊娠高血圧症候群についてお話ししました。

妊娠中に血圧の値を把握することは、安全な出産を迎えるためにとても大切なことです。血圧が高めと診断された場合には、高血圧の予防につながるような生活習慣を心がけるようにしましょう。