産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

【生後0ヶ月②】イライラが止まらない💦生後0ヶ月のママの身体の変化

今回は生後0ヶ月の赤ちゃんのお世話についてお話したいと思います。

羊水に浸かっていたお腹の中から外の世界へやってきた赤ちゃん。生後0ヶ月は、出産によって劇的に変化した環境へ適応するためのとても大切な時期です。

はじめに

今回は生後0ヶ月、お産を終えたばかりのママの体の状態についてお話したいと思います。

産後間もないママの体は、出産や昼夜問わない赤ちゃんの世話でとても疲れ切っています。ホルモンバランスも不安定で、自分のことを責めてしまうこともあるかもしれません。出産後、赤ちゃんとママは一緒にゼロから成長して行きます。いきなり完璧なママになれる人はいません。周りにサポートしてもらいながら、ご自身のことも大切にしてあげてください。

悪露(おろ)について

それでは、まず、悪露(おろ)についてお話したいと思います。悪露は、分娩後の産褥期に子宮から排出される分泌物のことです。産後は生理のような出血である悪露はおよそ1ヶ月続きます。色は赤色⇒褐色⇒茶色⇒黄色⇒白っぽいおりもの順で、妊娠前の状態に戻っていきます。

悪露は、生理の出血とは異なるものです。悪露が続いている間は雑菌が入らないようにするため、浴槽に入らないよう言われることが多いです。長い人は、1ヶ月ほどシャワーのみで入浴を済ませることになります。産後の健診で順調に子宮が回復していると言われたら、まず心配ないと言われています。悪露の対応には生理用ナプキンを使いましょう。悪露が付着することで菌の温床となり、会陰の傷が感染してしまうのを防ぐためにも、通常の生理よりもこまめにナプキンの交換をしましょう。

後陣痛

2つ目は後陣痛です。産後は後陣痛と言って、出産で大きくなった子宮を元の状態に戻そうと陣痛のような痛みが起きます。痛みが強いのは産後1日2日で、それ以降は軽くなりますが、個人差があります。帝王切開の場合、術後の子宮収縮剤の影響などから後陣痛を強く感じる人もいます。

2人目以降の出産は、初産よりも子宮の戻りが早いケースが多く、強い痛みを感じることがあります。また、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激により、子宮収縮を流すホルモンが分泌されるため、後陣痛の痛みが強くなることもあります。出産後は赤ちゃんが生まれて体外にいるので、痛み止めが使えます。我慢できない痛みの場合は、我慢せずに医師に相談してお薬の検討をしてみましょう。

イライラしやすくなります

3つ目はイライラしやすくなります。

赤ちゃんはかわいいのに心から喜べない…わけもなく、不安になって涙ぐんでしまう…なんだか気持ちが落ち着かない…いつもなら平気なことなのに、親に対してイライラしてしまうなど、産後の1ヶ月はそんな経験をする人が増える時期です。

この状況は、妊娠中、大量に分泌されていたエストロゲン・プロゲステロンというホルモンが分娩を境に一気に減ることが関係していると言われています。

そして、産後は赤ちゃんからおっぱいを吸われる刺激により、母乳を作るプロラクチン・オキシトシンというホルモンが分泌されます。妊娠、出産、産後に起こるホルモンバランスの変化は、心身の不調を引き起こすこともあります。そこに加え、新生児のお世話で細切れの睡眠しか取れず、おっぱいがちゃんと出ているのか不安になったり、乳首が切れて授乳の度に痛んだりと、心身ともに疲労がたまってきます。こうした要因が産後、女性のメンタルを不安定にし、産後うつを引き起こします。

この不安定な状態は、産後2週間から1ヶ月をピークとして、およそ3ヶ月頃までの女性によく見られます。まずはこの事実を自分自身が知ることが大切です。また、家族も産後のママの状態を知ることが重要で、ママをサポートしてほしいです。周りのママはちゃんと育児できているのに私は出来ていない…母親失格かも…ダメな母親…なんて思わないでください。

10人に1人は経験すると言われている産後うつは誰にでも起こる可能性があります。気分が落ち込みやすい、よく眠れない、イライラしやすいと感じたら、ひとりで頑張らず、早めに地域の保健師や助産師、医師など専門家に相談をしましょう。