妊娠初期の卵かけご飯はご法度でしょうか・・・
「生物は食べないようにしましょう」の本当の意味
妊娠初期は一般的に生物は食べないようにしましょうと指導されています。
これは生物から感染症にかかることを懸念してのことですが、多くの妊婦さんが気をつけていらっしゃるのではないでしょうか。
結論からいうと1度や2度卵かけご飯を食べたからと言って、必ず感染症にかかるわけではありません。
この時期にこのような指導をするのは、免疫力が低下する時なので、食べ物に注意するだけではなく、胎児に影響を与えうる行動には注意しましょうということなのです。
妊娠20週までは特に気をつけて
食べ物だけではなく、もうひとつ忘れてはいけないのは、感染症の風疹です。
妊娠初期の方が風疹にかかると、お腹の中の赤ちゃんが風疹ウイルスに感染し障害をもった赤ちゃんが産まれる可能性が高くなってしまいます。この障害を先天性風疹症候群といいます。
私の病院では妊娠20週あたりまでは気をつけましょうと指導しています。なぜ20週あたりなのかというと、妊娠週数が早いほど先天性風疹症候群の頻度が高く、妊娠20週以降では0%と言われているためです。
風疹のワクチンは受けましたか?
できれば妊娠前に風疹の予防接種をしておくことが望ましいですが、どうしてもできない場合は風疹にかかっている可能性のある方との接触や、人混みは避けましょう。
妊婦さんが風疹になったからといって必ず赤ちゃんに影響があるわけではないですが、食べ物と同様に胎児に影響を与える行動は控えていただくのがいいですね。
妊娠中は安全に使用できる薬や治療が限られていますので、手洗い、うがいをしっかり行い感染予防しましょう!