今回は妊娠8週の妊婦さんの体調の変化とこの時期活用していただきたいアイテムについてご紹介したいと思います。
妊娠8週は多くの方が妊娠を確定し、出産予定日もわかる時期でもあります。またつわりの症状が強まり、身体がデリケートになって様々な不調が現れてきます。
妊娠8週の妊婦さんにおこる身体的な変化
■つわりがピークに達する
妊娠8週になるとつわりの症状がピークを迎えます。個人差がありますが、何を食べても吐いてしまう、吐き気が常にあり、何か口にしていないと気持ち悪くなる、食べつわりなど症状は様々です。お腹の赤ちゃんのことを考えると、栄養が気になるかもしれませんが、この頃の赤ちゃんはまだ小さいため、多くの栄養を必要としません。
つわりの症状が辛い時は、無理をせずに食べたいものを食べられる時に食べるようにしましょう。また、適度に休みながらつわりが軽減する方法を見つけましょう。水分も取れないなど症状が辛い場合にはお医者さんに相談してください。
■頻尿になりやすくなる
子宮が大きくなってきて膀胱を圧迫するため、頻尿になりやすいです。また尿意を感じてトイレに行っても、ほとんど出ないこともあります。
何度もトイレに行くのは面倒ですが、妊娠中は膀胱炎になりやすいため、我慢せず、こまめにトイレに行きましょう。頻尿になると意識的に水分摂取を控えてしまう妊婦さんもいますが、脱水は血栓症のリスクを高めてしまいますので、むしろ水分は意識してしっかり取るようにしてください。
■便秘や下痢になりやすい
この時期はまだそれほど子宮は大きくありません。しかし周りにある内臓が多少圧迫される影響と、女性ホルモンの影響を受けて、便秘や下痢の症状が出やすくなります。
妊娠中の便秘は珍しいことではありません。痔になってしまう可能性もあるため、気になる場合は病院に相談して下剤を処方してもらいましょう。決して市販薬を自己判断で服用しないでください。自宅でできる対処法としては、つわりの症状がなければ、食物繊維を積極的に摂取したり水分をこまめに取るなど、食事の改善が有効です。
■バストの張りや、バストトップの黒ずみが現れる
胸が大きくなったりバストトップが黒ずんだりするのは、女性ホルモンの影響によるもので、赤ちゃんのための母乳生成準備が始まった証拠です。
胸の張りにより、これまで使用していた下着ではきつくて着られないという妊婦さんも出てきます。マタニティーインナーの準備をして体を楽にしてあげましょう。
デリケートな時期なので、自分に合った便利アイテムを活用して
この時期に活用していただきたいアイテムについて、3つご紹介したいと思います。
妊娠8週は様々な体調の変化が現れるデリケートな時期なので、あまり無理をせず、自分に合った便利アイテムを活用し、少しでも辛さが緩和されるものを選びましょう。
■着圧機能のあるソックス
まれに足に静脈瘤ができる場合があるため、長時間立ち続けることを避け、着圧機能のあるソックスやストッキングの使用が効果的です。
■マタニティー専用の下着
妊娠8週になると胸の張りを感じて、それまで着ていた下着がきつく感じる方もいると思います。下着の締め付けそのものがつわりの不快感を増してしまっている場合もあります。無理に着用せずに、マタニティー専用の下着やブラを準備し着用していくようにしましょう。
■マタニティーマーク
普段からよく電車などを利用することが多い方は、マタニティーマークを身に付けることをお勧めします。最寄り駅構内にあるみどりの窓口などで配布されています。
マタニティーマークをつけたくない妊婦さんもいらっしゃると思いますが、つけなくてはいけないといったことはありませんので、選択は自由です。ただ、万が一妊婦さんの身体に予想外の緊急事態が起きたとき、周りが妊娠を認知することがとても重要になることもあります。赤ちゃんを守るという意味でも、マタニティーマークはなるべく持ち歩くようにしましょう。
この時期ならではの変化も楽しみ1日1日を大切に
今回は、妊娠8週の妊婦さんの体調の変化と、この時期活用していただきたいアイテムについてご紹介しました。
この時期の妊婦さんは、電車通勤が辛く、電車の中で立ちくらみを起こし、たびたび電車を降りては乗るを繰り返し、なかなか会社にたどり着けない、という話をよく聞きます。お腹の膨らみがまだないこの時期でも、マタニティーマークをつけていることで、電車で席を譲ってもらいやすくなるので活用しましょう。
妊娠中は体調が変わりやすい時期でもありますので、1日1日をゆっくりと過ごしてくださいね。