今回は妊娠10週の赤ちゃんの様子と、この時期の注意点についてご紹介したいと思います。
妊娠10週になると、赤ちゃんの心拍はさらにしっかりしていくため、人によっては妊婦健診の際に心音が聞けるようになります。
妊娠10週の赤ちゃんの様子
この時期、赤ちゃんの大きさは、身長はおよそ4㎝から6cm。体重は4gから20g程度になり、人間らしい形になってきます。そして、女の子は膣が、男の子は睾丸が発達し始めます。ただ、この段階ではまだ胎児の性別は分からず、超音波で確認ができるのはもう少し先です。楽しみですね。
また、赤ちゃんの歯は胎児期から形成され始め、妊娠7週から10週に入る頃にはすべての乳歯が作られるようになります。お腹の中で母胎からの栄養をもらいながら、歯の石灰化が進んでいきます。そして、脳や心臓、肺、腎臓など臓器の基礎が完成します。特に腎臓は早く機能しはじめるため、胎児は羊水を飲んでおしっこをするようになります。
3つの妊娠10週の注意点
■流産
妊娠10週は引き続き流産が起こりやすい時期です。ただし、心拍が確認された後は流産の可能性が低くなります。
妊娠初期に起こる腹痛や出血といった症状が、必ずしも流産につながるというわけではありません。しかし、症状が続く場合は、妊婦健診の予定がなくても病院を受診するようにしましょう。
■妊娠届の提出
病院を受診し、正式な出産予定日を確認できたら、お住まいの自治体に妊娠届を出し、母子健康手帳をもらいましょう。
母子健康手帳をもらう際には、手帳と共に母と子の保険バッグが渡されます。子育てハンドブックや妊婦検診を受ける際に費用の一部助成が受けられる妊婦健康診査受診票が入っており、妊婦健診や超音波検査の際に利用することができます。
■栄養管理
つわりが辛く、思うように食事が取れない場合は、サプリメントで必要な栄養を摂取しましょう。
葉酸サプリは、妊娠前から摂取することが推奨されており、適量を摂取すると胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減するとされています。また、胎児の成長に必要なカルシウムやビタミンCもバランスよく摂取することがおすすめです。
妊娠10週は赤ちゃんが著しく成長する時期でもあります。赤ちゃんのために、母体の血液を子宮内に送ることで、立ちくらみやめまいなどの症状が出ることがあるため。無理せず、しっかり休むようにしてくださいね。