産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

妊娠中のコーヒーは良い?悪い?

カフェインは本当に悪影響がありますか? 

カフェイン「鎮静作用」や「疲労回復も」 

カフェインはコーヒーをはじめ、茶葉、カカオ豆、ガラナに含まれ、抽出物は様々な食品に添加されています。エナジードリンクやコーラなんかにも含まれていますね。 

カフェインは、天然に存在するアルカロイド(有機化合物)で、中枢神経を興奮させ「覚醒」する効果の他に、痛みを抑える「鎮静作用」や、倦怠感を取り去り「疲労回復」する効果があります。 

一方カフェインを過剰摂取すると中毒症を引き起こし、頭痛やめまい、強い不安などの症状が現れます。更に重症化するとカフェイン不足に陥った際に頭痛、眠気、神経過敏、便秘、うつ、悪心・嘔吐、不安、集中力の低下といった離脱症状が現れ最悪の場合生命に関わります。 

赤ちゃんへの影響は? 

カフェインが体に与える影響は個人差が大きいと言われており具体的な摂取上限値は実は国内で特定されていません。 

世界保健機関(WHO)では赤ちゃんへの影響はまだ確定はしていないとしつつも1日3~4杯以内の摂取を呼びかけています。 
国によってはカフェインを取り過ぎることにより、出生時に低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとして更に摂取量を制限している場合もあるようですね。 

とはいえ、大量に摂取した場合の懸念ですので、日常生活の中で数杯飲む程度でしたら問題はないと考えて良いと思います。 

【参照元】厚生労働省ホームページ 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html

上手に摂取しましょう

我慢しすぎに注意 

妊娠することで生活の中での制約がぐんと増え、更に体調も不安定になりがちのため、妊婦さんはストレスを強く感じやすいですよね。 

ですので、もしもコーヒーを飲みたいけれど我慢をしている、という方は我慢しすぎずないでください。 
アメリカンやカフェオレ、ミルクティーで飲むなどの工夫をして、上手にカフェインを摂取しましょう。 
カフェインの摂取よりも、妊婦さんのストレスのほうがよっぽどお腹の赤ちゃんに悪影響ですよ!

表記の違い 

コーヒーの「ノンカフェイン」「カフェインレス」「デカフェ」などの表記は、一見すべて“カフェインが含まれていない飲み物”と思えますよね? 

でも実はカフェインの含有量の違いで表記が分けられています。表記はf全国公正取引協議会連合会が定めた規約で決められていて、本当にカフェインが含まれないのは「ノンカフェイン」だけです。「カフェインレス」「デカフェ」はカフェンを90%以上取り除いたコーヒーにのみ表記されています。 

先に書いたとおり、神経質になるよりも上手に摂取したほうが妊婦さんにはよいですが、もしもどうしても気になる方はノンカフェインコーヒーや、ノンカフェインの飲み物(麦茶、ハーブティー、ルイボスティー、そば茶、はと麦茶、コーン茶、たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒー)などを摂取するとよいでしょう。

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