産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

妊娠中の重い荷物を持つと、流産の危険がありますか?

「妊娠がわかりましたが仕事で重い荷物を持たなければなりません。
重い荷物を持つと流産の心配があると聞いたのですが、気を付けなければいけないでしょうか?」
(妊娠9週 30歳)

妊娠報告を家族や友人にしたとき、祝福の言葉と共に「重いものは持ってはいけない」と言われたことがある方が多いのではないでしょうか。
でも、日常生活の上で重たいものを避けて生活するのは、難しいこともあります。
すでにお子さんがいる方は、抱っこしてあげたり買い物があったりすれば、特に難しい場面があるでしょう。

今回は先日いただいたご質問から、重いものを持ってはいけない理由をお伝えしようと思います。

 

 

妊娠中に重いものを持つことのリスク

 

切迫早産や切迫流産のリスク

切迫早産とは、早産になる可能性が高くなる状態のことを言います。
切迫流産は、流産の一歩手前の状態のことを言います。

普段、重たいものを持つ時、お腹に力を入れ持ち上げますが
その時にかかる腹圧が妊娠中だと、出産時と同じ腹圧のかかり方になるため
切迫早産や切迫流産に繋がる可能性が高くなると言われています。

人によっては、何かしら持っているだけでお腹が張ってしまう方もいらっしゃるようです。
持続的にお腹が張っていたら、早めに医師に相談してください。

 

 

腰痛を引き起こす可能性

妊娠中は、ホルモンの影響で靭帯や関節が緩みやすくなっていて、筋肉にとても負荷がかかっています。
また、体形の変化や骨盤が開きやすくなっていることで陣痛を引き起こすリスクが高まっています。

 

腰痛がどうしても酷いときは、マタニティ専門のカイロプラティックもおすすめです。
それでも、治まらない場合は、産院などで販売している骨盤ベルトをつけるのも効果的です。

ただ、座り仕事の方は、お腹の締付けに繋がる可能性もあるので注意が必要です。
締め付けが痛いときは、早めに医師に相談してください。

 

 

破水を引き起こす可能性

破水とは、卵膜が破れてしまう現象のこと。
卵膜が破れてしまうと胎児の周囲を満たす羊水が膣から流れ出てしまいます。

特に臨月以降は、腹圧がかかりすぎると破水の可能性が高まります。
また、お腹への衝撃を受けて破水になることもあるため、注意が必要です。

 

 

 

どうしても重たいものを持つときの対策!

 

➀お腹が痛い、もしくは張るなと思ったらすぐに横になって安静にしましょう。

 

②治らない場合や出血がある場合には、すぐに産婦人科を受診しましょう。

 無理をしすぎず、普段と違うと感じたらすぐに医師に相談してください。

 

 

 

まとめ

 

人によっては、重いものに限らず、何かを持っていたり歩いていたりするだけでお腹が張ることもあります。

妊娠中、妊婦さんは、気をつけるべきことが沢山ある為、咄嗟に妊娠前と同じ行動をとってしまうこともあると思います。

 

赤ちゃんとお母さん自身の為にも、日々何か一つずつでも習慣づけていき、何か少しでも気になることがあれば、医師にご相談ください。

 

 

 

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