冬には欠かせない鍋、食べ過ぎは問題?
鍋の具は栄養満点
鍋の具材は旬を迎えた食材が多く、栄養満点。牡蠣は妊婦さんが不足しがちな亜鉛を補充し、貧血を防ぎます。(貧血の原因は鉄と同じくらい亜鉛不足が多いんです!)
鱈はたんぱく質を多く含み、ビタミンB12、骨の形成を助けるビタミンD、抗酸化作用を持つビタミンE、更にビタミンの働きを助けるミネラルも豊富で、低カロリーです。
そして冬の野菜は寒さに耐えるために栄養、特にビタミンCが増え甘みが強く美味です。そして、根菜類には体を温める嬉しい効果もあります。 何だか体にいいことだらけですね。では、何が問題なのでしょうか?
「アレ」が多いんです
鍋料理をするときに重宝する「鍋の素」。実はこれが問題です。
市販のパウチの鍋の素(3~4人前(750g))にはおおよそ18g(大さじ1)の塩分が入り、多いもので20gを越えます?
厚生労働省では、妊婦さんの1日の塩分摂取量を6.5グラム未満に定めていますから、一食で一日の摂取量程度の塩分を摂ってしまうことになるんですね。
妊娠後期になってくるとただでさえ浮腫みがひどくなり、妊娠高血圧症などリスクが高まります。塩分を多くとることで血圧がより上がりやすくなってしまうのです。
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作り方・食べ方に工夫を
減塩タイプの鍋の素を
手軽に栄養価をしっかり摂取するには鍋は最適です。ですので、作り方や食べ方を工夫しましょう。
最近は健康志向が高まり減塩の鍋の素も販売しています。インターネットでも購入可能ですので試してみてはいかがでしょうか。
中々手に入らないという場合は、思い切って市販の鍋の素を薄めて使いましょう、そしてスープは飲まないようにします。レモンや減塩ポン酢などで味にアクセントをつけることで飽きることなく最後まで楽しめます。
ベストはしっかりとった出汁
ほんの少し手間はかかりますが、一番いいのはしっかりと取った出汁です。旨味が凝縮されているので味が薄くても美味しくいただけます。具材から溶けだした栄養素も余すことなく摂取出来、体も温まりますのでお勧めです。
休日などに出汁をまとめて摂って冷凍しておけば小腹がすいた時にも簡単に作れますので是非試してみてください。
忙しい日常の中で食べていいもの、いけないものなどを細かく注意するのは中々大変ですが、自然の食材は旬になると栄養価も高くなり美味ですので、是非工夫を凝らして上手く摂取してください。
しっかりと栄養を摂ることがお母さんにもおなかの赤ちゃんにも大事なことです。