産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

【妊娠3ヶ月】妊婦さんの症状と過ごし方

【妊娠3ヶ月】妊婦さんの症状と過ごし方

今回は妊娠3ヶ月の妊婦さんの体調変化について週ごとにご紹介します。

この記事を読んでいる方の中には、初めて妊娠がわかり、これからどのような妊娠生活がはじまるのか不安な方もいらっしゃるかもしれません。
今後、身体がどのように変化していくのか、わかりやすくお話したいと思います。

まず、妊娠3ヶ月とは妊娠8週から11週の期間を指します。
妊婦さんはホルモンの影響でつわりの症状がピークを迎える方が多い時期です。
疲れやすい、イライラする、オリモノの量が増えるなどマイナートラブルに悩まされる方も多いです。
しかし、妊娠3ヶ月後半には、つわりが軽減してくる方も出てくるのも、この時期の特徴となります。

それでは、妊娠3カ月の妊婦さんの症状について、週ごとに紹介していきたいと思います。
妊婦さんの体調には、個人差があるため、あくまで参考にしていただければと思います。

 

8週 黄体ホルモンの影響による注意力散漫に注意

8週になると、大きくなった子宮が膀胱を圧迫するため、トイレが近くなり、便秘に悩む方も多いです。
膣からの感染症を防ぐためオリモノの量も増えます。

また妊娠初期に増える黄体ホルモンの影響で眠気やだるさが続き、注意力散漫になりやすいので、車を運転するときは充分に注意しましょう。

 

9週 つわりのピークを迎える方が多い

続きまして、9週についてです。
この時期につわりのピークを迎える方が多いです。

何も食べられない。水を飲んでも吐いてしまう。
吐き気が収まらず1日中嘔吐している、などの場合は、単なるつわりではなく妊娠悪阻と診断される可能性があります。
かかりつけ医に早めに相談し、適切な処置を受けましょう。

赤ちゃんへの栄養のためには、バランスの良い食事が理想ですが、つわりがひどいときには無理に食べる必要はありません。

 

10週 ホルモンの影響でシミが増えると感じる妊婦さんも

次に10週についてです。

子宮の大きさは手のこぶし位になります。
胎盤を完成させるために、活発化するホルモンがメラニン色素の生成を促すため、シミができやすくなる傾向があります。
このシミは、出産してホルモンが低下すれば自然に消えることが多いです。

 

11週 ようやくつわりが落ち着いてくる

最後に11週についてです。

外見は妊娠前とさほど変わりませんが、子宮は大きくなっているので、脚の付け根がつることがあります。
この時期ムズムス脚症候群になる方もいますので、定期的なストレッチもおすすめです。
また、つわりの症状が落ち着いてくる方もいます。

 

 

妊娠3カ月目に入ったら知っておいてほしいこと

 

いかがでしょうか。少しこれからの生活のイメージができたでしょうか。
次に、妊娠3ヶ月の妊婦さんに知っておいてもらいたいことについて、4つご紹介したいと思います。

 

1.妊検診婦

妊娠3ヶ月の妊婦検診の頻度は4週間に1回です。

妊婦検診は可能な限りきちんと決められた時期に受けるようにしましょう。
検査内容は問診票記入、尿検査、血圧測定、体重測定、内診、超音波検査、血液検査、浮腫検査、子宮底長測定、腹囲検査などです。

血液検査では、母体と赤ちゃんに影響を与える病気や体質がないかを調べます。
主に白血球や血小板の数、貧血や血液型、不規則抗体、血糖、感染症、エイズ検査などあり、検査内容は病院や自治体によって異なります。
検診時は下着を脱いだり、腕をまくったり、お腹を出すなど脱ぎ着が多いので、服装はできるだけゆったりしたものがお勧めです。

 

2.出産予定日

おおよその出産予定日を把握して、季節に応じて過ごし方や準備を考えましょう。

出産予定日とは最終月経の初日からカウントして280日目妊娠40周のことを指します。
ただし、月経周期の個人差や排卵日にズレがあるため、正確な予定日は病院で赤ちゃんの大きさを測った上で計算されます。
出産予定日はあくまでも予定です。予定日通りに赤ちゃんが生まれることの方が少ないものです。

 

3.母子健康手帳

母子健康手帳は妊娠中の様子だけでなく、産後の赤ちゃんの成長も記録する大事なノートです。
産まれた赤ちゃんが大人になってからも、予防接種の記録を確認する際にも必要になります。

妊娠が確定したら産婦人科に妊娠届を発行してもらい、住民登録してある市区町村の役場窓口や保健センターに出向き、妊娠届を提出します。
提出後すぐに母子健康手帳が交付されます。
自治体によって手続きが異なる場合もありますので、事前に窓口に確認をしましょう。
大抵の場合はまたマタニティマークと妊婦検診の補助券も一緒にもらうことができます。

 

4.母性健康管理指導事項連絡カード

4つ目は、働く妊婦さんに知っておいてもらいたい母性健康管理指導事項連絡カードについてです。

医師から通勤緩和や勤務時間短縮等について指導を受けた際に、診断書の代わりとして会社側に提出できる書類です。
働く妊婦さんが無理なく過ごせるよう法律で守られたもので、会社側はそれに則った処置を取る必要があります。
通勤が辛い時など必要に応じて活用して、ご自身はもちろん、赤ちゃんのことを守りましょう。

 

今回は妊娠3ヶ月の妊婦さんの体調の変化についてお話させていただきました。
つわりがひどい方は、今は口に入れられるものだけ食べるというでも大丈夫です。
※もちろんお酒とタバコ、自己判断の薬の服用は厳禁です。

これから数カ月の妊娠生活、無理をせず体調に十分気を付けて、ご自身と赤ちゃんとゆっくり過ごしてくださいね。

 

 

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