産婦人科・内科 八重洲セムクリニック(東京駅5分)|新型出生前診断(NIPT)・IPT療法

吐きつわりだけではない!4種のつわりと対処方

よくつわりは吐き気がすると聞きますが、最近食欲が増して眠くなってしまいます。これも「つわり」でしょうか。
(30歳 妊娠10週)

妊娠すると、嬉しい反面に、赤ちゃんを守ることが出来るか不安な気持ちになることもあると思います。
不安な気持ちから色々調べているうちに、様々な情報に接すると「結局どうすればいいの…?」と分からなくなると相談を受けることが多々あります。

 

今回は妊娠したかどうかのきっかけにもなる、つわりについてお話しをしたいと思います。

つわりの症状は個人差が大きく、先輩ママから聞いていた話と違っていて不安になることもあると伺います。
少しでもつわりに苦しんでいる妊婦さんの参考になったら幸いです。

 

つわりは妊娠何週目から?

 

 

つわりは早い人では、生理が遅れたと気づいた時点から始まる人もいます。
一般的には妊娠5週ごろから始まることが多いようです。
最も症状が辛いのは、妊娠8週から9週ごろ。症状が落ち着いてくるのは15週から16週ごろと言われています。
しかし、つわりの期間や症状の重さは個人差が大きいです。

 

 

4種のつわりと特徴について

 

吐きつわり

 

まず1つ目は、吐きつわりです。
吐く行為は、とても体力を消耗します。
赤ちゃんのために栄養を取らないと、とより焦ってしまいますが、つわりがひどいときには、食べることも無理をしないようにしましょう。
嘔吐が続くと、水分と塩分が体内から失われて、脱水症状を起こす場合があります。
食べられない時は、スポーツドリンクなどを活用して、水分と塩分の摂取だけは意識するようにしましょう。
ただし、これらの飲み物にも意外な落とし穴があります。

よくスポーツドリンクを飲む方もいらっしゃいますが、妊娠糖尿病にも注意が必要です。取り過ぎもNGですので注意しましょう。

 

匂いつわり

 

2つ目が匂いつわりです。
匂いつわりには、食べ物の匂いと周囲の環境の匂いの2つの面で対処する必要があります。
食べ物の匂いが気になって、気持ち悪くて食事できないと言う時に効果的なのは、食べ物を冷やして食べると言う方法です。
食べ物の匂いは温度が下がると出にくくなるので、比較的気にならなくなります。

 

周囲の環境の匂いに関しては臭いから遠ざかることです。
家庭の中で不快に感じる臭いの例として、タバコ、生ゴミ、化粧品の香料等があります。家の中でタバコを吸わない、生ゴミはすぐに処理をする、無香料の化粧品を使うなど工夫することで軽減できます。
電車での人の匂いに酔ってしまう方は、マスクをしても自分の好きなアロマをまとって改善することもあります。
それでも難しい場合は、電車に乗る時間と乗る場所を変え、少しでも空間が開くようにして回避しましょう。

 

食べつわり

 

3つ目が食べつわりです。
食べないと気持ち悪くなるので、食べ過ぎてしまうタイプのつわりもあります。
しかし、食べ過ぎや食べ物の種類によっては、胃を刺激して、よりつわりがひどくなる場合もあるので、食事の仕方にも注意が必要です。

 

食べ過ぎを防止するために、1度に多く食べるのではなく、少ない量をこまめに食べるようにしましょう。
またお米やパン、お菓子類は血糖値を上昇させ、すぐに空腹感を感じやすくなるため、つわりを悪化させる場合もあります。
空腹感を感じないように肉や魚、卵など、タンパク質や野菜などのビタミン、海藻などのミネラルなど栄養素をバランスよく取ると良いです。

 

眠りつわり

 

4つ目が眠りつわりです。
眠りつわりは、他の症状に比べて楽で良いと思われる方もいるかもしれませんが、自律神経の乱れによって起こるので、イライラやだるさ、頭痛なども併発する場合があります。

 

眠りつわりの対処法は無理をしないことです。
寝てしまうことを、だらけていると思わずに、眠いときにはたくさん寝るようにしましょう。
仕事や家事などがあり、ずっと寝ている事が、可能ではない状況もあるかと思います。
その場合には、散歩やストレッチなど簡単に体を動かしたり人と会話するなど、交感神経を優位にする行動をとると、眠気を覚ましやすくなります。

 

 

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