「妊娠が分かったのですが、美容院でパーマやカラーをしても赤ちゃんに影響はありませんか?」(29歳 妊娠11週)
受診された方からご質問をいただきました。 妊娠中にカラーをしてもいいのか、また、いつ行ったらいいのか悩む妊婦さんも多いでしょう。 美容室に行っても良いか、いつ行こうかと悩んでいる妊婦さんの参考になれば幸いです。
妊娠中の美容室はOK?
結論から言えば、妊婦さんが美容室へ行くのは基本的に問題ありません。
カラーやパーマも大丈夫です。
妊娠中は、ヘアカラーやパーマ剤は皮膚の内部まで浸透するのではないか 胎児に悪影響があるのではないかと心配する人もいますが、統計上影響はないようです。
ただし妊娠中は皮膚が敏感になったり、体調が不安定になりやすいということはあります。
そのため少しでも体調がすぐれない場合には、予約をキャンセルするのが無難です。
また床が滑りやすいので、靴にも気をつけましょう。
週数ごと美容室での注意点
時期ごとの美容室に行く注意点について紹介します。
1. 妊娠初期
体調が安定しない妊娠初期、美容室へ行く際は注意が必要です。
理由はカラーやパーマ剤など、美容室独特の匂いにおいて気持ちが悪くなってしまうことがあるからです。
つわりが全くないのであれば問題ないかもしれませんが、つわりが辛い方は体調と相談すべきです。
2.妊娠後期
お腹が大きくなる妊娠後期は、シャンプーの際に重いお腹に圧迫され息苦しくなったり腰が痛くなる可能性があります。
美容室によってはマッサージをしてくれるところもあるかもしれませんが、ツボの刺激によってお腹が痛くなることも稀にあるので、注意が必要です。
産後に写真を撮る機会が多いので、出産間際に美容室に行く方もいらっしゃいますが、安定期に入った妊娠4ヶ月ごろに行くのがおすすめです。
個人差もあるので、体調を見ながら判断すべきです。
おススメのヘアスタイル&カラーの色は?
髪の長さについて
体調が辛い妊娠初期は、シャンプーが楽なショートにする妊婦さんも多いですが、ボブにする方が多いようです。
ボブが人気な理由は、生活にジャマにならない長さであり、結べばある程度ごまかしが効く長さのためです。
ショートまで切ると、数ヶ月後に伸びて形が崩れたと感じるときには、産後のバタバタの時期なので、すぐにカットに行けない方もいます。
また、ロングヘアにするとママの入浴後に髪を乾かす時間がかかるため、2人目や3人目の出産のときには避ける方が多いようです。
産後は1カ月は安静にする必要がありますし、育児で半年ほど美容院に行く余裕がない方もいます。
くせ毛の方は、ストレートパーマや矯正をしておくことで、伸びても気にならずに過ごすことができるでしょう。
産後には写真を撮る機会が多いですし、美容室に行けなくても、清潔感を保っておけると安心です。
カラーについて
妊婦さんがカラーで注意する事は、美容室に頻繁に行けなくなるので、プリン状態が目立たないようなカラーにすることです。
暗めのブラウンにしても、産後にはプリン状態が目立つ方が多いようです。
グラデーションやウィービングを入れることで、根元のプリン状態が目立たないようにし、かつおしゃれ感をアップさせる方もいらっしゃいます。
予約時にお伝えしておくと良いこと
– 妊娠中であることを伝える:妊娠中は足がむくんで辛かったり腰が痛くなったり、トイレが近くなったりします。
そういった場合、あらかじめ妊娠していることを美容室側へ伝えておくことで考慮して施術してもらえる可能性が高くなります。
– 短時間で終わらせてほしい旨を伝える:長時間座っていることやシャンプー台で仰向けになることがしんどくなります。
つわりもなく、体調がすこぶる良くても、突然気持ち悪くなったり、体に痛みを生じることがあります。
妊娠中の美容室体験として、妊娠8ヶ月に行った際、お腹が重く特にシャンプーが辛かったという例があります。
しかし予約時に妊娠していることを伝えていたので、いつもより短時間で仕上げてくれてとても助かったそうです。 また出産後なかなか美容室に行けないことを考慮して、髪が伸びてもまとまりやすいヘアスタイルを提案してもらい5ヶ月ほど持ったとのこと。
少しだけ肩をマッサージしてもらったところ、とてもリラックスでき、お腹の赤ちゃんもよく動いたそうです。
良い気分転換にもなるので、妊娠中最後の美容室にまだ行っていない方は、体調と相談しながら、予定を組んでみることをおすすめします。