今回は、妊娠したかどうかのきっかけにもなるつわりについてお話ししたいと思います。
つわりの症状は個人差が大きく、心も身体にも大きな影響を与えるので、不安になることがありますよね。つわりに苦しんでいる妊婦さんに少しでも参考になったら嬉しいです。
つわりが始まる次期
つわりは、早い人では生理が遅れたと気づいた時点から始まる人もいます。一般的には妊娠5週ごろから始まることが多いです。最も症状が辛いのは妊娠8週から9週ごろ、症状が落ち着いてくるのは15週から16週ごろだと言われています。
しかし、つわりの期間や症状の重さは個人差が大きいです。なかには妊娠初期から出産まで、ほとんどつわりらしいものを経験しない人もいますし、妊娠初期から出産までつわりが続く人もいます。
つわりの症状は、人さまざまなのです。
主なつわりの症状
➀吐きつわり
吐く行為はとても体力消耗します。赤ちゃんのために栄養取らないと、とより焦ってしまいますが、つわりがひどいときには食べることも無理をしないようにしましょう。嘔吐が続くと水分と塩分が体内から失われて、脱水症状を起こす場合があります。食べられない時はスポーツドリンクなどを活用して、水分と塩分の摂取だけは意識するようにしましょう。
ただし、これらの飲み物にも意外な落とし穴があります。私もよくスポーツドリンクを飲んでいたのですが、それが原因かどうかは分かりませんが、妊娠糖尿病になりかけました。摂りすぎもNGですので注意しましょう。
②匂いつわり
匂いつわりには、食べ物の匂いと周囲の環境の匂いの2つの面で対処する必要があります。食べ物の匂いが気になって気持ち悪くて、食事できないと言う時に効果的なのは食べ物を冷やして食べると言う方法です。食べ物の匂いは温度が下がると出にくくなるので比較的気にならなくなります。周囲の環境の匂いに関しては匂いから遠ざかることです。
家庭の中で不快に感じる匂いの例として、タバコ、生ゴミ、化粧品の香料などがあります。家の中でタバコを吸わない、生ゴミはすぐに処理をする、無香料の化粧品を使うなど工夫することで軽減できます。
③食べつわり
食べないと気持ち悪くなるので食べ過ぎてしまうというタイプのつわりもあります。しかし食べ過ぎや食べ物の種類によっては胃を刺激してよりつわりがひどくなる場合もあるので、食事の仕方にも注意が必要です。
食べ過ぎを防止するために1度に多く食べるのではなく、少ない量をこまめに食べるようにしましょう。またお米やパン、お菓子類は血糖値を上昇させ、すぐに空腹感が感じやすくなるため、つわりを悪化させる場合もあります。空腹感を感じないように肉や魚、卵など、タンパク質や野菜などのビタミン、海藻などのミネラルなど栄養素をバランスよく摂るといいです。
④眠りつわり
眠りつわりは、他の症状に比べて楽で良いと思われる方もいるかもしれませんが、眠りつわりは自律神経の乱れによって起こるので、イライラやだるさ、頭痛なども併発する場合があります。
眠りつわりの対処法は無理をしないことです。寝てしまうことをだらけていると思わず、眠いときにはたくさん寝るようにしましょう。仕事や家事などがありずっと寝ていることが可能ではない状況もあるかと思います。その場合には、散歩やストレッチなど簡単に体を動かしたり、人と会話するなど、交感神経を優位にする行動をとると、眠気を覚ましやすくなります。